タモリ倶楽部2020年8月7日放送回

新型コロナウィルスの陽性者の数なんて大して意味が無いのだから、共存していく指針を示したほうがいいと思う。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部はコロナ禍の為、自宅で過ごす事が多くなった現代社会の側面に着目。我らがタモリはアロハシャツに白いパンツ、足元はスニーカーという夏らしいカジュアルな装いで登場。

「家にいる人が増えてきて近所の騒音が気になる人が増えている…」と社会派の切り込みをしたところでハライチの澤部が、リモート収録で芸人達が自宅で大きな声を出し、近隣の方に迷惑をかけ、引っ越しをする羽目になった者もいるという昨今の事例を紹介。

ここに場違いな大声で「イェイイェイイェ~~イ」と入ってきたのはサンシャイン池崎。

澤部に「ちょっと静かにしてください」とたしなめられるも、「タモさ~~ん!初めまして」と言うや否や「空前絶後のサンシャイン ボコボコボコ い~け~ざ~き で~~す!」と短く挨拶。

今回は大声芸人vs防音室。ゲストは司会進行の澤部と大声サンプルとしてサンシャイン池崎。

「うるさいの嫌いだから」「だから、今日は、池崎さんを防音するから」と澤部とタモリに両断される池崎。

アクリルパネルをつかみ、しつこく「タモさ~ん!」と叫ぶも「うるさいって言ってるの!」と澤部。それに続き「お疲れさまでした」と池崎に一礼するタモリ。

ここで騒音によるご近所問題が多発し、防音室の需要が高まっているという渡辺美佐のナレーション。

今回は家庭で使える最高レベルの防音室がスタジオに集結し、芸能界一の大声芸人サンシャイン池崎と対決。防音室で空前絶後の絶叫をシャットアウトすることはできるのか?明日からお家で絶叫し放題!?サンシャイン池崎vs防音室。

2003年10月31日に使用して以来の大きなスタジオ、「テレビ朝日第二スタジオ」にて収録。澤部は大きなスタジオをタモリ倶楽部が借りられることに驚いた様子。タモリ曰く「17年に1度だね」。

池崎が大きく足を開き直立していると、タモリからは「東京タワーの真似してんの?」と流石のツッコミ。

マスクとフェイスガードがあっても大声を出すのに何の支障も無いと豪語する池崎の絶叫を騒音計で測定することに。池崎の近くだと耳が痛いので5m離れた状態で測定。澤部の「お願いします」を合図に「サンシャイン池崎イェ~~イ!」と絶叫する池崎。

一笑いも無いのを見て、「全くウケはしませんけど」と渋い顔の澤部。「何言ってるかわかんないよ」とタモリ。測定結果は90.6デシベル。これは犬の鳴き声と同じだそう。予想よりも大したこと無いという事実に一同笑い。

ここでタモリチャンスが池崎に到来。「犬の鳴き真似って出来る?」とタモリの問いに「もちろんです!」と答える池崎。四つん這いの体勢で「ワンワンワン!」と繰り返すも、澤部が計測器のスイッチを入れておらず計測されておらずガッカリの池崎。

そこへタモリが「犬の鳴き声って『ワンワン』じゃないからね」とタモリが手本を実演。そっちよりで行きますよと再び四つん這いになり改めて犬の鳴き声を出す池崎。

92.1デシベルで、やはり負け犬の遠吠えレベルとナレーションに言われる始末。

距離を確保しつつフェイスガードとマスクを外し防音室と対決する池崎。

最初に登場したのは簡易型の防音室「VERY-Q:ベリーク」。宮地商会の荒川さんによると、表面がフェルト生地で吸音がメインだという。音を吸音し、止めるという構造だそう。図解によると吸音フェルト・多孔質の吸音材・オリジナルの吸音材という構造になっているため、音を吸収し、外に響かないのだとか。楽器や声のレコーディングブースとしてよく使われているそう。

黙って説明を聞く池崎に「こういうとき、すっごい静か」とツッコむ澤部。「邪魔しちゃいけないのかなと思って」と素直な池崎。「タモさんとの間にガードが無くなったからあんま大きな声で喋っちゃ駄目なのかなって」と思いやりのある一面も。

話題は防音室に戻り、「VERY-Q VQP960 Boothset 」カスタム仕様は42万2,840円(税込)だそう。

「ちょっと見てもいいわけ?」とベリークの扉を開き、手を2.3拍叩き、「吸音がスゴイ」と納得するタモリ。スタジオで手を叩いてみせ、「残響があるでしょ。これが全く無い」と力説。

「僕クラスのに人が入ったことはあるんですか?」と何故か上から目線の池崎。「お前クラスって何だ?」と聞き逃さないタモリ。

ベリークに入る前に一叫びのリクエストがあり絶叫するも、タモリには何を言っているのかわからなかったようで、「叫ぶ前に今から何を言うのかを…今は何て言った?…いう前にこれを言いますと言って」と言われる池崎。そこで落ち着いて「僕はだいたい『サンシャイン池崎』とこれから言うと認識しておいてください」と説明。

「入るときに『サンシャ・IN』って言います」と言いつつ防音室に。

実際にベリークの中に入って絶叫すると無音にはならないものの、90.9デシベルから66.4デシベルに。荒川さん曰く無音にはならないが、家の外や隣の部屋に音が聞こえることは無いのだそう。「防音室に入ったこれくらいの音量の方が逆に面白い」と澤部の談。

池崎が防音室の中で叫び終え、「寂しい、シンプルに」と話す。

タモリに「自分の声が響かないから、意外とちっちゃいって思わない?」の問いに「めちゃくちゃ思いました。全然広がらない感じは確かにあります。なんか、スッて行く。吸い込まれていく感じはめちゃくちゃしました」と体感を説明。

次は防音っぷりをよりわかりやすくするため、池崎のシャウトの最中に防音室の扉を開閉してみることに。

今度は入るときにタモリに「サンシャ」と振られると何も答えないという駄目な池崎に業を煮やして「タモさんが言ってくれてるんだから反応しろよ!」澤部の檄が飛ぶ。「タモさんのおっきい声聞いたこと無いから、びっくりしちゃいまいした」と言い訳する池崎。「チャンス逃したな!」と澤部。

改めて防音室の中に入ろうとするとき、扉を開閉するスタッフに「ドアごと吹っ飛びますよ、気を付けてください」と池崎。ベリークの中でシャウト中、扉の開閉の度に声が大きくなったり小さくなったりし、これだと面白いと一同爆笑。

続いては白色が眩しい窓付きの防音室、ヤマハ「アビテックス」。解説はヤマハの大山さん。主な材質は木製。

「調音パネル」というパーツが入っており、様々な高さに仕切られた溝が音の響きを整えるのだそう。音楽ホールをイメージすると、壁に凹凸があるが、それは凹凸の空間で音を整えるためにあるものだとか。タモリもここで「部屋の壁がデコボコしているほうが、残響が増えるんだよな」と豆知識を披露。スタジオの登場したのは「ヤマハ アビテックス セフィーネNS AMDC15C(Dr-40)143万円税込み)」。ベリークに比べて高額な為、一同驚くが、サイズも先ほどのベリークよりも一回り大きめということもあり即座に納得。

ここで池崎が「手強そうなのでちょっと本気出しますね」と左右の手首にはめていたリストバンドを擬音を交えながら外し、床に落としながら「2ト~~ン」と絶叫。タモリに「今、2個って言ったの?」と問われるも「2トンって言いました。わざわざ数は言わないです。重さです。見たらわかるんだから」と説明するも、澤部が「2個の方が面白い」とネタに駄目出し。

アビテックスの中に入り絶叫すると、測定結果はなんと57.6デシベルに。

叫び終え、アビテックスから出てきた疲れ気味の池崎に「お疲れさまでした」とねぎらうタモリと澤部。アビテックスの感想は、入った途端、外の音が聞こえなくなるが、ベリークと比べて音の響きがあるので、気持ちよく叫べるそう。

アビテックスではピアノ曲「エリーゼのために」と絶叫デュエットをすることに。

ここで大学時代にジャズサークルに入っていたことを明かす池崎。サックスを担当していたため、肺活量もあったと話すも、何故かここで「肺活量もありますにん」と噛み、ひといじり。

再びアビテックスの中に入り、扉の開閉をスタッフが行う。扉を長めに開けられると間が持たない池崎に笑う一同。

叫び終え、疲れが隠せない池崎に「サックスやってたの?」と興味を示すタモリ。「テナーサックスやってました。イェ~イってやってました」とよくわからないボケをする池崎。

最後に登場したのは「一人静:ひとりしずか」。解説は株式会社静科の社長・高橋さん。カットサンプルを持参。表面はアルミの繊維、中に入っているの発砲樹脂だそう。音を熱エネルギーに変換して音が小さくなるという。不燃材で屋内外で使えるため、工場の防音壁に使われ、自動車の中、ヘリコプターで使用することあるそう。

音がどのくらい小さくなるのかを事前に見るため、一人静のミニチュア版を披露。大音量の目覚まし時計を鳴らし、ミニチュアに入れてみると音が小さくなり、蓋を閉めると更に小さくなった。

それに一同、「おお」と歓声。池崎は拍手。高橋さんがパフォーマンスを繰り返すも、ミニチュア版に目覚まし時計を入れると音が鳴りやむ。にもかかわらず蓋をする高橋さんに「捏造」とツッコむ澤部。

今回の商品はパネルを二重にしている仕様ということもあり、「SHIZUKA Stillness Panel220万円(税込)」とやや高額に。

タモリは触って素材を確かめる。「めちゃくちゃドッキリが起きそうな更衣室みたい」とは澤部談。見た目はそうだ、と同意する一同。

池崎は扉を開け、一歩踏み込むも早速「手強そうだ」と一言。

測定結果は54.8デシベル。

出てきた池崎に感想を求めると、「本当に独りぼっちという感じがします」とのこと。タモリに「反響は?」と聞かれると「全くない。独りぼっち、本当にそんな感じです。むなしくなりますね、ちょっと。」

「壁の材質からみると反響はありそうだけど、無いんですね」というタモリに「幅広く吸うので反響音はほぼほぼ無い」と高橋社長。

今回の仕様は音楽向けの仕様となっており、池崎はタンバリンを叩きながら絶叫することに。

スタッフが扉を開閉すると音が消える一人静に「スゴイ」と一同。

3つ目の防音室対決により疲労困憊の池崎はゼイゼイ言いながら自分で開けて終わらせる池崎。「僕がイメージしてたタモリ倶楽部と違ってました」と言うだけでも噛んでしまう、初めてのタモリ倶楽部出演の池崎の言葉で番組は終了となった。

Amazonで販売中の防音室は段ボール製でお手頃価格。

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