タモリ倶楽部2021年1月22日放送回

アメリカではジョー・バイデンが大統領に就任した。

毎度お馴染み流浪しない番組タモリ倶楽部は特別仕様のオンライン乗り鉄・後編。

ゲストは引き続きタモリ電車クラブの会員、市川紗椰、ダーリンハニー吉川正弘。司会進行はグローバー。

雪と氷にまみれたロシア共和国・ウラジオストク駅から再びオンラインで中継。

寒空の下、アンナさんがピロシキ屋台の前を通るとタモリらは興味津々でピロシキをリクエスト。ところが、ピロシキは売り切れで肉まんを購入。日本の肉まんよりもかなり大ぶりの肉まんにスタジオから感嘆の声。ツアーガイドのアンナさんが肉まんを割って見せると「一瞬にして凍るんじゃないの?」とタモリ。そんなことお構いなしに肉まんを頬張るアンナさん。「肉まんですね」の感想に一同爆笑。

その後、レールにカメラを向けると、今日はシベリア鉄道には乗り込めないことが判明。シベリア鉄道は夜に出発するので、収録時間内では撮影は不可。そこで、在来線の列車に乗車することに。

運転席の車体にロシア語で文字が書かれてあり、その列車の運転士の名前が印字されていることが判明。今回の列車は、アンナさんの説明によると、ソチオリンピックで使われた列車とのことだったが、正しくは2018年のロシアワールドカップに使用された列車だそう。

3列席のシートに再びスタジオが盛り上がる。ウラジオストクを出発し、次の停車駅はペルヴァヤ・レチカ。ペルヴァヤ・レチカには沢山の貨物列車が停車しているそうだが、時間の関係で今日のツアーはここでおしまいに。それを聞いて落胆する一同。せっかくなので、全員がマトリョーシカを片手に記念撮影でパチリ。

今回のオンラインツアー3,000円に「安いな」とタモリ。話しかけても無視することの多いアンナさんがよかったというマニアな吉川。

続いてインドネシアの首都ジャカルタからのオンラインツアー。インドネシアは日本の鉄道から引退した車両がセカンドライフを送っている国としても有名。そこで今回は懐かしの鉄道車体と再会するツアー。ガイドは西新宿に2年住んでいたというナスールさん。

ジャカルタ・コタ駅から中継。路上の屋台に目が行くスタジオ。アンナさんと違い無視しないナスールさんはフルーツ販売の屋台や揚げ物を販売している屋台などがあると親切に説明。

今回のツアー先のコタ駅は通勤通学に使われるターミナル駅で1887年のオランダ領時代に設計された歴史のあるもの。第一次伊藤内閣(1885年~1888年)の時代だというナスールさんの豆知識に驚愕する一同。

駅自体は歴史があるが、駅の規模としては東京駅というよりも上野駅に近いのだそう。構内は高いアーチ状の天井で、ヨーロッパの雰囲気を残しているとナスールさん。

既に切符購入済みのナスールさんはそのまま改札を通ってホームへ。初乗りは25km以下30円。

ホームに向かうナスールさん。かつて千代田線を走っていた列車6000系を見かけて歓喜するスタジオ。シルバーにグリーンのラインだった車体が赤と黄色の南国らしいポップな車体へと変貌。よくみると、車体にはうっすらと「JR」のサインが残っており、感嘆する一幕も。

車体に残った文字「千 ケヨ」から千葉支社の京葉車両センター所属の列車であったことが判明。

インドネシアでは2000年頃から日本の中古列車が輸入されるようになったそう。

続いて、「東 ヤテ」の文字から東京支社の山手電車区であることがわかり、山手線を走っていた列車であると知り、感慨深げな一同。

ここで、先頭車両の窓に金網がかかっているのが気になったスタジオ。たまたま居合わせた駅長に理由を尋ねると、いたずらによる投石での破損を防ぐためだそう。

列車に乗り込むと、日本では見かけない「売買禁止」「楽器の演奏禁止」などの注意書きに交じり、「ドリアン持ち込み禁止」のサインにスタジオ爆笑。時間となり、オンライン鉄道旅行は終了。

ここでも記念撮影をパチリ。

タモリをはじめ、一同大満足のオンラインツアーであった。

タモリ倶楽部2021年1月15日放送回

主要7か国首脳会議、通称G7サミットを6月にイギリスコーンウォールにて開催すると発表された。

お正月はどこにも行けなかったと不満げなタモリ。そこへタモリ電車クラブ会員のバイリンガル・モデル市川沙椰とダーリンハニー吉川正洋が右から登場。

左から「タモリ電車クラブで世界の鉄道旅行へ行ってみませんか」と司会進行の電車にあまり興味無いグローバーが登場。

巷で話題のオンライン旅行。今回はオンライン旅行を販売する旅行会社がタモリ電車クラブのために世界の鉄道旅行を特別企画、とナレーションの渡辺美佐。

オンライン旅行に参加するのは初めての3人。今日はオンライン旅行の先駆者H.I.Sから、八幡正昭さんが解説。

参加者と現地ガイドをZoomなどのツールでつなぎ、世界の観光地や絶景をライブで楽しめるのだそう。ただ映像を見ているだけでなく、ガイドに質問する等、双方向でコミュニケーションが取れる。

タイの台所・メークロン線ギリギリツアーに出発。

タイ在住20年のガイド、ぽっちゃり二人組がバンコクから南西に約80km離れたメークロン市場から中継。メークロン線は電気で動いているわけでは無いので、「列車」と呼んでください、とお断りが。

実際に使われているレールの間近に商品を陳列している屋台が並び、現地の人々は商品を動かす様子もなく商売に勤しんでいる様子に、列車の到着時間が近づき心配するスタジオの面々。

せり出していた屋根が畳まれ、電車の到着を知らせる警笛がなるも、レール際の商品はそのまま。黄色と赤を基調にグリーンのラインがアクセントのポップな列車通過後、我先にと畳んだ屋根を戻す路上ならぬ線路上市場。

タイの電車はプラットホームに高さが無く、線路脇から車内の階段を上がり乗り込む。ガイドが先ほど4両編成の車内を案内。今回乗り込んだ電車は日本車輌1985年製の車両であることが判明。車体にあるSRTの文字は「State Railway of Thailand=タイの国鉄」を指す。

出発する列車の最後尾車両に陣取り、駅舎から市場の様子を見ることに。列車が通過するや否や屋根をセッティングし線路上に入ってくる人々に感嘆。先頭車両へ移動時、開放的な連結部分に「海外ならでは」と感心する一同。

今回の60分ツアーは市販した場合、価格は3,000円程度と聞き、「安いね」と満足気なタモリ。中継先と気軽にやりとりができるところが気に入った様子。かなり乗り気で「次行こう」と積極的。

続いては「鉄オタ永遠の憧れ!極東の果てで世界最長シベリア鉄道を体感ツアー!」

始発駅出発から終着駅到着まで1週間くらいかかるが、市川は1泊のみ乗車経験があるそう。

ロシア共和国の極東ウラジオストクから中継。ガイドは新潟に留学経験のあるロシア人のアンナさん。

積もった雪の中に佇むアンナさんを寒くないのかと心配するスタジオ。しかし、晴れていて0度で暖かいと回答するアンナさんに、さすがロシア人と感心。

こちらは「ウラジオストク駅を鑑賞しシベリア鉄道と出会う旅」。ウラジオストク駅は1893年に開業し、ロシアの伝統的なスタイルの建物で、スタジオからは「可愛い」の声。ロシア鉄道は世界一長い鉄道で、ウラジオストク駅は終着駅。

寒くなってきたので駅構内に入ることに。早速荷物検査を受けるアンナさんとカメラ。検査が終了し、待合室へ。天井にはモスクワとウラジオストクの絵が描かれている。ソ連解体後の1991年までウラジオストクは外国人の立ち入りが禁止されていたそう。宮殿のように美しい構内が映し出される。

ホームへ行くにあたり、再び外に出るアンナさん。柵が凍っており、寒さを物語る。停車中の郵便列車にロシアっぽいと興奮する一同。

と、ここで時間となってしまうと告げられると「なんで」と声を荒げるタモリで番組は終了。

次週はオンライン鉄道ツアーの続編に決定。

タモリ倶楽部2021年1月8日放送回

再び非常事態宣言が発令された東京。

近頃は流浪しない番組タモリ倶楽部では、意外と季節感を重んじてお正月にちなんだ企画。

少々お腹が出てきたタモリがブルーのVネックセーターを身にまとい、金屏風の前にたたずむ。そこへ左から三四郎の小宮、右からは相田が「おめでとうございます!」と無理矢理明るく登場。小宮が新型コロナに感染する前に収録されたのだろう。

第7世代と呼ばれる若手芸人が活躍したとタモリが話しているところへ、自らを第6.5世代と名乗る二人。日本の伝統芸能「太神楽」においても、第7世代が台頭しているという。

太神楽とは神事がルーツであり、400年以上の歴史を持つとナレーションの渡辺美佐。

太神楽界のイチオシ第7世代決定戦と銘打ち、芸を披露してもらうことに。

ここで、相田がタモリに太神楽と言えば既に故人ではあるが、お馴染みの染之助染太郎師匠との共演経験を尋ねる。いいとも時代によく共演していたそうであるが、楽屋では暗かったとの談。しかし、あまり興味が無かったのか、「俺、第何世代とかってよくわからないんだよね。俺は何世代になの?」と言い出す無邪気なタモリ。

しばし世代談義をするが、太神楽の第7世代、太神楽曲芸協会に所属する若手4人が登場。曲芸で競い合い、来春のイチオシを決定する「来春イチオシ第7世代決定戦(太神楽の)」。全員着物に袴を着用し、古典芸能感は満載だ。

相田によると、芸人の第7世代はダウンタウンに影響されていないが、同じように太神楽の大御所、染之助染太郎師匠に影響されていない世代だそうだ。染之助染太郎の屋号「海老一」は現在、水戸大神楽家元・柳貴家勝蔵が継承している。

まずは定番、傘回し対決。

全ての演目には意味があり、「傘=末広がり」「枡=ますますご繁盛」「鞠=丸く収まる」となっている。鞠は自分でテニスボールに糸を巻き付け手作りしているそう。

今回登場の唯一の女性、よし乃の鞠はピンクの糸で巻かれており、枡も銀色の紙が貼られていた。本人曰く、高座に上がる際には気分を揚げたいためだそう。

平成7年から国の伝統芸能伝承者養成事業で「太神楽」の研修が始まった。研修で習う基本の技は「立てもの」「投げもの」「傘回し」の3つ。

今回は「乱回し」と呼ばれる傘をぐるりと回して鞠を拘束で回転させる技で誰が一番早く回せるかを競う。

さすが、全員上手に早く回す。タモリのリクエストで乱回しと普通の回し方を交互にすることに。一番早く回せたのは春本小助さん。タモリも過去に挑戦したが、上手くできなかったエピソードを披露。

続いて五階茶碗対決。勝者は鏡味仙成さん。

次はトーク力を審査。太神楽士ならではの悩みでは、「職業を名乗れない」。「太神楽師」と言っても、100%伝わらないのだそう。よし乃は「サービス業」で通している。長いものを所持しているため、空港でも止められることが多いそう。そこから、傘を何に入れて運んでいるかと話題に。製図ケースやバットケースを利用していることが判明。

小宮も不審者に間違われるエピソードを披露し、小さな笑いが発生。

気になる金銭事情を尋ねると、寄席での色物出演では大した収入にならないので、イベントなどの営業でどうにか生計を立てているそう。

傘を見ると回せるかな?というのも太神楽師の性。ビニール傘でもつい試してみるそう。

また、アゴの上で何でもバランスが取れるため、色々なものをアゴに乗せてしまいがちと言い、そのまま椅子のアゴのせを披露。

またもや曲芸に戻る一同。それぞれの新技を披露。よし乃がアゴの上に花瓶を乗せて花を生ける、バランス生け花を披露するも、テーブルの上に置いた花を取るのに手間取り、小宮の助けを借りる場面も。

その後もアゴの上にタブレットを乗せ操作したり、くわの上に茶碗をのせ、さらにタピオカミルクティーをのせて振り回す技、スマホに取り付けるリングライトを傘回しする、といった新技を披露。失敗するというご愛敬も。

一通り新技を見終わったところで来春のイチオシ第7世代太神楽師の決定を相田に促されるも、「そんな目で見てなかった」とまさかのおとぼけタモリ。

しかし、登場時のおめでたい賑やかな感じが無かったとの感想に、改めて登場シーンを行うことに。ところが、再度やってもなんだか全員大人しい雰囲気に決定しないまま、番組は終了。