新型コロナウィルス感染回避の傍ら、落語教室について思い出したこと③

閑散とした都内

いつもは観光客でにぎわう銀座も非常事態宣言以降、ランドマーク的存在の銀座和光や三越銀座店のシャッターは下ろされ、ひっそりとしている。

新型コロナウィルスの感染者数の増加は抑えられるだろうが、今後予想される経済活動の停止による縊死については自己責任として片づけられるのだろうか。

人が集まることを避けるために、咲いたチューリップや藤の花が行政により刈り取られているとニュースになった。

私は自宅で次の演目の編集を黙々と行う。

落語の中には少々しつこい程の同じ会話のやりとりが数ターンある。「何、このデジャブ感」が面白さにつながるのであるが、時間に限りのある素人落語はここを泣く泣く削る場合が多々ある。

初天神 

天神様にお参りに行きたい夫

最初に夫が天神様にお参りに行くにあたり、妻に羽織を持ってくるように依頼。

妻は「新しい羽織をこしらえたもんだから着て出かけたいのね」と言い、息子も初天神に連れて行くように頼むが、過去に息子を連れて出かけるとあれこれ買い物をねだられるので嫌だと拒否。

息子登場

そこへ息子が帰宅。今から出掛けようとする父は息子に遊びに行けと突然言い放つ。

今、遊びに行って帰ってきたところだし、友達も家に帰ってしまったから行かないと言うと、友達の家に帰って遊べと言い出し、そんなこと無理だと息子は拒否。

息子、父親が新しい羽織を着ていることに気付く

息子は父が新しい羽織を着ていることに気付き、「新しい羽織をこしらえたもんだから、表へ出たがって!」と母と同じように言い、初天神のお参りに一緒に連れて行って欲しいとせがむ。

父の嘘

初天神に連れて行きたくない父は、大人の寄り合いに行くので、連れていけないと息子に言い放つ。

しかし勘のいい息子はそれが嘘だと見抜く。

せがむ息子

嘘を見抜かれたが、以前も共に出掛けた際に、あれこれ買えとねだってきたので、連れて行かないと伝える。

しかし、息子はそれにひるまず、そんなことしないから天神様に連れていって欲しいと懇願する。

妻も息子側に加担

そこへ黙って聞いていた妻が突然、「連れてってやんなよ」と息子側に加勢する。妻の言い分は、過去に息子を置いて行った際に、家の中でぬか漬けの小便をするなどといたずらをした為、家に居てもらっては困るという。

それでも父として断固として拒否するが、妻「連れてってやんなよ」、息子「連れってっておくれよ」の合唱に仕方なく、「わかったよ!連れてくよ!」と折れてしまう。

妻が息子に注意

こうして天神様に息子と出掛けることになり、妻は息子に父の言うことを聞くように注意し、聞かない場合は川の中へ放り込まれると釘を刺す。

川に落とすとおどす父

これに習い、言う事を聞かない場合は川に投げると息子をおどすが、泳げるので平気だと言う息子。

それにひるまず、「泳げたって川にいる河童に食べられる」と更におどす父。

現実的な息子

それを聞いた息子は、河童は架空の動物なのに生きていると信じる父をあざ笑い、父としての面目をつぶされてしまう。

一路、天神様へ

こうして天神様へお参りをすべく屋台の並ぶ参道を二人は歩く。

ふいに息子が今日は何もねだっておらず、自分はいい子なのではないか?と父にぶつけてくる。

ごほうびをねだり始める息子

何もねだらない息子を見て、いい子だと褒める父。

ならば、ごほうびに何か買うべきだ、さしずめ団子を買えと主張しだす。

はじまりやがったと渋い顔の父は、買わないと突っぱねる。

結局団子屋へ

しかし、周囲を巻き込み大きな声で泣き叫ぶ息子。

業を煮やした父は団子を買うと約束し、仕方なく団子屋へ。

団子屋に入るとみたらしとあんこがあり、父は蜜はべたべたとたれて着物が汚れるからあんこにすると注文をするが、息子はみたらしが食べたいと言ってきず、みたらしを注文することに。

みたらしが垂れて着物が汚れることを懸念した父は、団子を受け取ると、まずは団子にかかった蜜を舐めた後、息子に渡すが、蜜が無いとまたもや息子は泣きだす始末。

困った父親は団子屋に難癖をつけながら、蜜の入った壺を開けさせ、団子を蜜につけ、息子に渡す。当然、団子屋には追い出される羽目に。

凧屋の前で

天神様へと先を急ぐが、凧屋の前を通りかかると、今度は凧を買ってくれとねだる息子。ここでも大きな声を出しかねない息子に折れて、凧を購入。

凧あげをする羽目に

買った凧を息子に持たせて天神様へ再び向かうが、凧あげがしたいと言い出す息子。仕方なく付き合う父。

父は凧の紐を引っ張り、息子には凧を持たせ、遠くに下がり、風が吹いたら合図を出すから手を放せと指示を出し、凧は空高く上がる。

意外と凧あげ上手の父であるが、なかなか息子に紐を渡してくれず、自分ばかりが凧あげをしている。それに呆れた息子が

「おとっつあんなんか、連れてくるんじゃなかった」

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ここで幕切れとなる。(④へ続く)

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