銀座線

 滅多に乗らない銀座線に乗った。銀座線に乗るたびに思うことは、地上から近いな、ということだ。私がいつも乗っている大江戸線や半蔵門線は比較的新しい地下鉄路線で、既に通っている路線と同じ位置での掘削ができないせいか、地中深くトンネルが掘られている。

 銀座線は日本で最初に完成した地下鉄路線で、ウィキペディアによると、開通が1927年だ。完成当時は東京の人口がこんなにも膨れ上がると考えていなかったのだろう、駅のホームやら、地上出口までの通路やらが狭い。念のため、ネットで調べてみると、1927年の東京都の人口は4,897,400人となっている。2019年は13,953,744人なので、約100年程の間に3倍近い人口の増加だ。とはいえ、現役で都民の足として活躍している。今日は日本橋から田原町まで乗車した。東京の地下鉄のよいところは、電車がホームに近づくと、各駅に由来するようなオルゴールの音色のようなシンプルな曲が構内に流れるところだ。特に古い路線の銀座線の各駅はなつかしの歌謡曲のような曲が流れており、なんとなく和む。

 便利なので地下鉄はよく使っているが、実は私は地下鉄というものがあまり好きではない。地中深くに潜り、閉鎖された空間にいるという感じがあまり好きではないのだ。しかし、銀座線だとそんなに不快ではないのだ。ホームの天井も低いのであるが、なんもと言えない可愛らしさが勝るのだ。

 銀座線、次に乗るのを楽しみにしようと思う。

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