タモリ倶楽部2020年9月11日放送回

政府が旅行に補助金を出す「GO TO」キャンペーンに10月1日から東京も加わることになった。「今月末までの状況を見て」と言っているが、おそらく実行されるだろう。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部ではコロナ禍において、コンサートツアーが中止となった世界的に活躍するロックバンド「KISS」を憂いた。

チェックシャツに白いパンツを着たタモリが赤いカーテンに覆われたスタジオに佇む。最近は白いボトムをよく着用し、爽やかな演出が多いタモリ。

ゲストは司会進行のビビる大木、タモリ倶楽部出演回数が多いマーティン・フリードマン、ももいろクーバーZの百田夏菜子、ナレーションは渡辺美佐。

「コロナの影響でイベントが中止になっていますが、家でゆっくりするものいいんじゃないかと思っているんですが…」とタモリが話しているところへ、左から登場する大木、「何を悠長な事を言ってるんです、タモリさん!お陰で世界的なバンドのツアーが中止ですよ」。右からギターを演奏しつつ歩いてくるマーティン・フリードマンと手ぶらの百田。二人は「KISS」のバンドTシャツを着用している。

KISSのツアーが中止になり残念と話す大木に笑顔で「中止になったね」と返すタモリ。

マーティンと百田はKISSに縁が深く、マーティンはKISSのオーディションに誘われたことがあり、百田の所属するももいろクローバーZは2015年にKISSとコラボレーションでアルバム「夢の浮世に咲いてみな」をリリースし、ライブでも一緒に歌ったりしたそう。

ナレーションによると、総売上は1億枚以上、世界のレガシーバンドKISS。そんなモンスターバンドの有終の美を飾るはずだったファイナルツアーが残念ながら休止に。その悲しみを癒すべく、日本全国に数多く存在するKISSのトリビュートバンドが集結。平均年齢は少々高め。家族に呆れられることもある。それでも、KISSをコピーし続ける情熱と苦労に迫る。

KISSロスはこれで解消!日本列島KISSだらけフェス

大木が本物のKISSのメンバー画像を紹介。「本物を見て、このあと出てくるのが違うんだなっていうのがわかるので」。結成は1973年、右目に黒い星マークがボーカルとギターのボール・スタンレー、口から血を流しているのがボーカルとベースのジーン・シモンズ、現在はメンバーチェンジをしているが、オリジナルメンバーのギターとボーカルはエース・フレーリー、ドラムとボーカルはピーター・クリス。

百田はコンサートで一緒になったこともあるので、KISSのメンバーと話した事もあり、最終的には恋愛について話をしたそう。「恋バナしたの?KISSと?」と喜ぶ大木。音楽番組「ミュージックステーション」の司会をするタモリ。KISSはゲストで来たことがあるそう。大木がタモリに話を振ると「恋バナしたりね」と小さくボケるタモリ。間髪入れずに「嘘つけ!」と大木。「タモリさんの恋バナ気になりますけど」と気を使う百田。

マーティンはエース・フレーリーの脱退後、新ギタリストを求めスタッフからオーディションを受けないかと直接電話があったという。しかし、メンバーになれる条件が「長髪」「金髪でない」「痩せ型」「身長180㎝以上」と言われ、身長が足りずに諦めたそうだ。

個々の持つKISSエピソードを終えたところで4人組3バンドの和製KISSがリモートで登場。12分割された画面は「和製KISS」で埋め尽くされ、「和製KISS」の寄木細工の様相。

ジーン・シモンズの役割を担うメンバーに舌を出してもらい、舌が長いというタモリも舌を出すことに。大木に「今日はジーン・シモンズですね」と言われるも「俺のはイグアナに必要だから」と納得の回答。

最初にライブ会場での演奏風景が流れたのは北海道のKISS、「LOVE GUN」。このメンバーの中には眼鏡をかけた方がおり、マーティンに「眼鏡が印象的ですね」とさっそくイジられる。「眼鏡が無いとやっぱり厳しいですか?」の問いに「ボリュームとか見えないとかなり不安なので」だそう。

北海道KISSはメイクには2時間かけていると話すと、本家も同じくらい時間をかけていると百田。

初めて演奏したKISSの曲は中学2年生の時に演奏した「ラヴィン・ユー・ベイビー」という北海道KISSメンバー。マーティン曰く、「KISSが日和った時じゃないですか」ディスコ調のポップな曲は当時、賛否両論だったそう。「本当にね、KISSが駄目になった頃の」と酷評。

KISSと言えば、白塗りに黒いメイクでお馴染み。ここで北海道KISS達の素顔の写真を確認することに。

メンバーの一人、村上浩之さん(54歳)は国土交通省北海道運輸局に勤務していることが判明。顔出しに対し、「職場は問題ないんですよね?」と心配する大木。「ライフワークバランスと言って、趣味のある充実した生活を推奨されています」とのこと。

過去の企画を思い出し、「タモリ倶楽部は省庁好きですもんね」と大木。そういえば最近も農林水産省のYoutuberの企画をしたばかりだ。

更にバンドを続ける上での苦労を問うと、「衣装が売られていないので、手作りしなければならない」とマスターピースを披露。

続いて平均年齢47歳の鹿児島KISS、「TISSUE」。

火を噴いたり、ギターから煙を出したりの演出も本家をコピー。火を噴くのはユーチューブを見て、夜中の駐車場で練習したという。

KISSを知らないままTISSUEのライブに行き、加入したというメンバーも。

最後は神戸KISS「KISS?(ハテナ)」。ステージ上でのメンバーの配置、振りなども本家を完コピし、マーティンを唸らせる一幕も。

メンバーの中にタンクローリー運転手がいて、彼が火気使用の免許を取得しており、ステージでの火花の演出時に役に立つそう。

最後はお互いに質問しあうことに。

「使っているおしろいは?」「ジーン・シモンズの吐く血は本物ですか?」「胸毛はどうしてますか?」等々、日々かけている手間暇についての回答は恐らくすべて「KISSあるある」であろう。

今回も大して興味の無い事を暖かく見守る、タモリ倶楽部の王道回であった。

平凡な毎日に刺激をプラス! 着るだけでロックな人に!!

タモリ倶楽部2020年9月4日放送回

大型の台風10号が九州に接近してきている。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部では世界中に点在する日本人ママの経営するスナックでオンライン飲み会を開催した。

スタジオに佇むピンクの半袖シャツに白パンツの爽やかタモリ。意外にパステルカラーの似合う男、森田一義。

「毎度流浪の番組タモリ倶楽部…と言ってるんですけども、最近はずっとテレ朝内でだけロケやってまして、流浪も何もやってない、ただのタモリ倶楽部と…」と番組の在り方にぼやく、ぼやきタモリ。

そこに右から麒麟の川島、左からは指原莉乃が登場し、指原「そんな言い方しないでくださいよ」、川島「局内は流浪してるじゃないですか!」とタモリをなだめるゲスト二人。司会進行は川島。

安定の渡辺美佐のナレーションが入る。当番組でも移動しずらくなった昨今、スナック街もまた、移動しずらい状況。そんな中、自宅にいながらママに会えるオンラインスナックが流行中。調べてみると、日本のスナックが海外にもあることを発見。そんな、貴重な海外ジャパニーズスナックにオンラインで潜入。キュートな世界基準のママに会い行くのがこの企画。

「世界のジャパニーズスナックONLINEこんなところに日本人ママ」

オンラインスナックのルールに従い、赤いソファに座り、各自でお酒やつまみを事前に用意。器に盛られたおつまみを目の前にし「スナックっぽいよな」とタモリ。

「『乾きもん』ってよく言うけどさ、それ以外のおひたしとは『濡れもん』って言うの?『湿りもん』とか言うの?」と流石の細かいツッコミ。

「そもそもスナックに行かないので、どういうところなのかあんまりわからないんですよ」と意外な指原。「嫌いじゃないんじゃないの?」とタモリが言うと、「昔から、いつかやりたいって言ってるんですよ。カッコイイじゃないですか」とイメージ先行の指原。

まずはロシアの首都モスクワから青い着物を着た和服美人のママが歩きながら登場。ところが、準備ができていないのか、「ちょっとまって」とママがカメラをわしづかみし調整。そのユルさにスタジオから笑い声が上がる。「KGBかなんか来たんですか?」とタモリ。

しばらくしてママがカメラ目線で登場するも、「あ、私、名前を言うのを忘れていた。清水恵美子と申します」と改めて自己紹介。

モスクワと東京は時差が6時間あり、モスクワでは朝の8時前だと言う。

スナックらしからぬ建物の地下に入っていき、店内を紹介するママ。看板は出ておらず、川島に指摘されると1年前にできた時、出そうと思っていたが、忘れてしまっているおとぼけエピソード。

お店に入った途端、ロシア語で誰かに話しかける知性派のバイリンガルママ。

意外に広い店内に一同驚く。ロシアではお酒を提供する店にはある程度に広さが求められるそうだ。

ママにロシアでスナックを始めたきっかけを川島が尋ねたところ、「福岡の岡本さんにそそのかされて始めた」と言うママ。岡本さんって誰?とツッコまずにはいられない回答。だが、構わずに岡本さんの話を続けるも、言葉が続かないママ。

渡辺美佐のナレーションによると、丸の内OLをしていたが、岡本さんにそそのかされてその気になった。国立でスナック修行を10ヶ月した後、夫と息子を日本に残し単身ロシアへ来て、モスクワで初のスナックを始めた。

店の名前が「清水」なのは、自由にさせてくれる清水家に敬意を表しているという。

ここでバー清水のオンライン料金を確認。

「30分+ママと乾杯 2,500円」「60分+ママと乾杯 3,500円」「60分+ママとオタク系ロシア美女と一緒に乾杯 5,500円」…となっており、オンラインスナックとしては平均的な価格設定だそう。

オプションの「ママにビール飲ませ放題500円」というものがあり、どんなサービスなのか聞いてみることに。そのオーダーが入ると、ママが目の前でビールをバンバン飲む、投げ銭のようなもの、だそうだ。

それを聞いたタモリが「ママはお酒が強いんですか?」と尋ねると、「九州女なので強いです」と答え、大分県出身ということが判明。同郷ということでテンションが上がる指原。

そこで川島がタモリにこれまでオンライン飲み会の経験を聞くと、鶴瓶とするという話が出たことがある、というビッグネームが出て「えーー!!」と指原と川島。

ロシアの飲み事情を聞いてくことに。

ロシア人と言えばウォッカのイメージだが、ウォッカを飲む人は少なく、ワインやビール、カクテルがメインだそう。指原の所属していたHKTにロシア人とのミックスの女の子がいるそうだが、彼女がウォッカをよく飲むのはキャラクターを守るためにしてたのだと納得する指原。

次はフードメニューを確認すると、「和風はるさめサラダ」「野菜スティック」など馴染みのメニューが並ぶ。「湿りものが多い」と早速、番組冒頭で作り出した言葉を口に出すタモリ。

「えびフライ丼」というメニューについて聞いてみると、エビフライにたれをかけるのだそうだが、バー・清水のキルギス人コック、アイーダに天ぷらの作り方を教えてないため、エビの天ぷらは無いそう。

スナックに勤務するホステスは全員ロシア人で、今回はママイチオシのアリサさんが登場。日本に2年留学経験があり、日本語が堪能だ。スナックで働いている経緯を訪ねると、キャバ嬢に憧れていたという答えるアリサさん。高校生の頃はギャルをやっていて、キャバ嬢のファッションに憧れたそう。アリサさんの好きなタイプは低身長の日本人。

「新鮮な豆腐を食べたい」というママのリクエストにミョウガののった冷奴を用意している指原。それを見て食べられないにも関わらず、喜ぶママ。

お次はシンガポールにある「夜間飛行」から37歳の亜矢ママがマスクをして登場。店内は昭和レトロをイメージしているという。

乾杯時にマスクをおもむろに外すと、こじるり風のルックスのママに一同「綺麗!」と歓声があがる。マスクを衣装と合わせているというママは、パンティなどは平和の象徴であることから下着に見えるようなマスクをしているそう。それに対抗し「私も昔はよくパンティかぶっていたんです」と負けず嫌いタモリ。

夜間飛行の名物はカレーとナポリタンで、今回は3人前の大盛ナポリタンを披露。

亜矢ママは、北京大学に留学していたが、中退し地元北海道に戻った。JR北海道で客室乗務員をしていたが、マーケティングの仕事に転職しマカオへ。その後シンガポール人のご主人キウイさんと出会い、シンガポールに移住し、2年前にお店をお店をオープンさせた。

が、現在、結婚10年目となるご主人とは離婚手続き中で来月には離婚する予定だとポップに説明。

「離婚したらチャンスと思うお客様が多いんじゃないですか?」と言う川島に、口説いてくる人はいない、と断言するママ。「私が面倒くさい女だってわかってるから…理屈っぽいのかな?」と言うと、あざとさが田中みな実と広中アナの中間くらい、と評する指原。

お店で流行っている「エロしりとり」を紹介するママであるが、これはママの可愛さで保てるクオリティのもので、あまりのつまらなさに一同笑うしかない雰囲気に。

「お酒を飲みながら、ママの困ってるところを見るのが楽しいんでしょうね」と川島。

最後にママの食べたい冷やし中華をスタジオで準備するが、場面がフリーズしてしまい、そのまま番組は中断。

折角準備したので、指原が食べさせるというシチュエーションで「あーん」とすると、タモリの「キャ!嬉しい!」とママが言いそうな一言で番組は終了。

『乾きもの」の王道・柿の種。自宅でスナック気分!ビールのお供に!!

タモリ倶楽部2020年8月28日放送回

安倍首相が辞任を発表した。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部は、開催を見送った浅草のサンバカーニバルを憂いた。

白地に赤と青のチェックの半袖シャツで登場する夏らしい出で立ちで、新型コロナウイルスの影響により各地のお祭りが中止となっている昨今の状況を残念がるタモリ。

ゲストは和牛の二人、水田信二と西川賢志、サンバカーニバルの解説者として浅草サンバカーニバル出場チーム「G.R.E.S.ボスキ・ダ・リベルダーヂ」からサアヤ先生。サアヤ先生は本場リオ・デ・ジャネイロの名門サンバチーム「メンゲイラ」のダンサーとして日本人初出場、これまでに4度の出場経験を持つ。

「東京のお祭りと言えば浅草のサンバカーニバル」と台本通りに言っているだけで全然そんなことは思ってなさそうな西川と、サンバにもカーニバルにも大して興味も無く、適当なサンバ風ステップを踏みつつ登場する水田。

北半球最大と言えるサンバイベント「浅草サンバカーニバル」が来年に延期されたことを告げる渡辺美佐のナレーションが入る。延期されなければサンバカーニバルは39回目を迎える予定だった。そこで、今回の企画はサンバダンサー達を救済すべく「浅草の夏を忘れない!おうちdeサンバカーニバル!!」と題し、リモートでサンバを披露してもらうというもの。

西川がサアヤ先生の経歴を説明し、「ブラジルみたいな人数多いところで出場するなんてすごいですよねと」薄いコメントで対応する水田。それに笑顔で「お前の言うことは近いようで遠いんだよな」と指摘するタモリ。

ここで「意外と知らない浅草サンバカーニバル:実は真剣勝負のコンテスト」のフリップにて説明する西川。サアヤ先生によると、リオ・デ・ジャネイロのカーニバルをお手本にしており、S1・S2と2リーグ制のコンテストだそう。S2リーグで優勝するとS1リーグに昇格するため、S1リーグでも入替戦がある。このように、ただのパレードではなくチーム対抗のコンテストでS1・S2の約20チームが参加し順位を競う。また、アレゴリアと呼ばれる巨大な山車(だし)を準備するのも参加の条件だ。

いよいよサンバダンサー達がリモートで登場。

まずは広島からハイーニャ(女王)として登場する予定だったEkkoさん。家の中には広島カープグッズが見え隠れする。本職のダンサーなだけあって、激しさの中でもブレのない安定したステップを披露。

ダンスを終えたところで「審査の発表をお待ちください」と西川。「審査?」と驚きの様子のタモリ。「そうですよ。最終的には審査結果を発表しないといけないので」と告げられると「ちゃんと見ときゃよかった」と興味のなさっぷりが露見。

「意外と知らない浅草サンバカーニバル②」によると、踊る曲はオリジナル楽曲。音楽好きのタモリだけあって、曲が何なのかはずっと気にはなっていたそう。作詞家・作曲家を抱えているチームも多く、毎年テーマに沿ったオリジナル楽曲を制作してる。楽曲と演奏も審査項目となっており、S1リーグともなると1チームは150人以上の大所帯で構成されている。お揃いの衣装でテーマを表現する「アーラ」の人数も多い。サンバでイメージする羽をつけたダンサー(パシスタ)はチームの1割以下だ。

続いてはパシスタから離れて4年、江東区在住のちささん。畳の上で娘と共にダンスを披露。畳と衣装の違和感、畳の痛みを心配する水田。

さいたま市の自宅からは真っ赤な衣装のまゆみさん。

次に登場したのは現役女子大生で、学生寮からダンスをするまゆこさん。寮母さんに許可を取っての収録だったそう。

トリを務めたのは草加市からエリィさん。ご主人とのなれそめもサンバだ。ご主人も途中から合流しサンバを踊り出した。

自宅の環境、背景、ギャップなどを考慮し、畳の上で踊ったちささんが優勝となった。

フィナーレはスタジオのサアヤ先生・水田を含む全員でダンス。

鉄道企画以外におけるタモリ倶楽部のポイントは全員が大して企画に興味がないところだ。そして、企画対象者のマイノリティがゆえの謙虚さを持ってしてもあふれ出す愛情を垣間見るところが醍醐味であろう。しかし、今回はサアヤ先生が空気を読みすぎたのか、サンバ愛をそれほど押して来ないところが少し残念ではあった。

とはいえ、露出の激しい衣装の女性がスタジオで情熱的なダンスを披露するというシチュエーションはよいらしく、始終嬉しそうなタモリもまた一興であった。

気分だけでもブラジルへGo!

祝!ギャラクシー賞受賞・タモリ倶楽部

我らがタモリ倶楽部は先日、グーグル全面協力の鉄道企画にてギャラクシー賞を受賞した。

個人的には今回の鉄道企画はコロナ禍における苦肉の策が生み出した回、という感想しか無い。しかも今回、一番の功労者は途中から参加したホリプロの南田マネージャーであろう。

今回の鉄道企画に私はそれほど感銘は受けなかったが、タモリ倶楽部には驚くほど良作が多い。その中の一つが2012年に放送された伝説の回「プロジェクト・セックス:性の挑戦者たち」であろう。この放送でタモリ倶楽部はギャラクシー賞を受賞した。

タイトルが物語るように、「NHKのプロジェクトX」のパロディ番組である。番組のオープニングからしていつものタモリ倶楽部とは様子が異なっていた。何しろタモリのお決まりのセリフ「毎度お馴染み流浪の番組…」の挨拶が無い。

なりふり構わぬ寄せっぷりから、このパロディの完成度の高さが伺える。

この放送回でのゲストは映画監督の崔洋一と俳優でも芸人でもない、何をやっているのかよくわからないよく喋る外国人タレント・パックン、司会進行役は乾貴美子であった。ゲストの人選に多少の難はあったものの、元ネタとなった番組へのリスペクトっぷりが余すところなく発揮されていた。

タモリと司会進行の乾貴美子の元になまめかしいラブドールがソファに横たわったまま登場。タモリがラブドールの感触を確かめた後、シリコン製ラブドールの開発秘話に迫る。

医療メーカー「株式会社チェスナット」の元開発部の男性が企画会議で新商品としてラブドールを取り上げたところからこの話は始まる。しかし、皆、ラブドールを製作することに難色を示した。医療器具メーカーの技術者としてのプライドからセックス・グッズの開発に猛反発したのだ。

当初、社内に賛同する者はいなかったものの、何とか「究極のフィギアを作ろう」と技術者たちを説得し、シリコン製の四分の一サイズのフィギアの製作に着手。これが大きな反響を呼び、等身大のシリコン製ラブドールの開発への足掛かりとなった。

人間らしい骨格を維持するため、これまで人形に使う事のなかった金属の骨格を埋め込むことになった。部位によって異なる皮膚の硬さはオイルとシリコンを混ぜ合わせる割合を変化させることによって調節した。

陰毛の研究も進められ、最終的にヤギの毛を使用することが決定した。陰毛特有の縮れを出すため、毛を爪でしごいて植毛するというこだわりようであった。

陰毛の中に隠れたシリコン製の局部については、元々医療メーカーだったこともあり、そう難しいことでは無く、究極の人形の完成は目前に迫った。

だが、開発チームはここで壁にぶつかることなる。リアルな局部を持つ人形はそれだけで「わいせつ物陳列罪」に問われる可能性があることがわかったのだ。

ここで開発を諦めるのか?しかし、ここで諦めてはこれまでの努力が無駄になってしまう。社内で議論した結果、局部は着脱可能なアタッチメント式となった。開発者が唯一妥協した点はこの局部の着脱式だったという。

こうしてリアルを追求したラブドールが完成したのであるが、究極を追い求めてしまい、一体の販売価格が75万円という高額なものとなってしまった。

チェスナット社はラブドール業界においては新規参入者であり、どのくらいの需要が見込めるのか誰も検討が付かなかった。ところが、ふたを開けてみると、予想を超える注文が殺到したという。

開発者の坂井さんは発売当日、プロジェクトが失敗した時の事を考えて辞職を覚悟しており、辞表を忍ばせて勤務していたそうだ。

ラブドール開発に伴う苦悩や葛藤を織り交ぜ、開発者へのインタビュー多め、再現映像多めの力作であった。興味深いのは、10年足らず前の放送であったが、ラブドールのことを始終「ダッチワイフ」と呼んでいたことだ。放送回の中でも説明はあったが、どうやら日本特有の呼び方らしい。

面白くてエロくてちょっとためになる。タモリ倶楽部のよさがギュッと凝縮された放送回であった。

これも本当に名作!

タモリ倶楽部2020年8月14日放送回

花火大会も夏祭りも無いお盆が過ぎようとしている。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部。今回は赤と白のギンガムチェックのボタウンダウンシャツにチノパンの出で立ちでスタジオに佇むタモリ。

過去に放送した「架空地図」(注・2013年7月に放送された回、『孤高の地図マニア』の回のこと。神回とも言える放送で、架空の都市『中村市:なごむるし』が登場)など、妄想の奥深さを語っているところで左から劇団ひとりが登場。

妄想の第二波が来ており、第二波の方が凄いという。そこへ初めましてと挨拶する劇作家という女性。普段から妄想して過ごしている「妄想族」だそう。光浦靖子は「バツイチ男性となし崩しに同棲を始めた」という状況(妄想)の中で生きているという。

ナレーションは渡辺美佐。今回は芸能界屈指の妄想家と一緒に和気あいあいと妄想世界を楽しむはずが… 架空世界の二大巨頭がエンジン全開。誰も知らない架空の言葉と存在しない相撲の記録に一同騒然。「創造主さんいらっしゃい!俺だけの架空ワールド」。

ゲストは芸能界屈指の妄想家がズラリ。司会進行の劇団ひとり、劇作家の根本宗子、オアシズの眼鏡の方、光浦靖子。

劇団ひとりが根本に職業柄、妄想が仕事なのではと尋ねると、それもあるが主演する俳優や女優らの私生活を妄想してしまうそう。座組を乱す人であると妄想してしまい、最悪のケースを勝手に妄想し、嫌な気持ちになってから実際の座組に入るそう。

タモリも知人の妄想好きの女性の例を紹介。姉妹で妄想するらしく、旅館の女将とその妹という設定でずっと会話をしているそう。これに光浦が「素敵ですね」感銘を受ける。

そんな妄想を更に上を行く妄想が登場すると劇団ひとりが紹介し、やってきたのは中野知宏さん。自己紹介をお願いすると謎の言語で話し出す中村さん。早速、自作の架空の言語で自己紹介をはじめ、困惑する一同。

もう一度何と言ったのか話して欲しいとお願いする劇団ひとり。ゆっくりと解説しながら自己紹介をする中野さんに「あぁ~」と納得顔のタモリ。早くも劇団ひとりに「流石にまだ理解できてない」とツッコまれる。

中野さんが話したのは「アルティジハーク語」で、中学生の頃から作り出した言語だ。現在は東京大学で言語学を専攻しながら、オリジナルの言語作りに没頭している。

タモリからは「文字もあるんですか?」との問いに「あります」と即答。文法も構造もあると説明。当然、中野さんしか話せる人はいない。

そこでタモリのハナモゲラ語もタモリしか話せないと言う劇団ひとりに「俺のは理論的じゃないから」と素直に白状するタモリ。

続いてアルティジハーク語について「世界は」という意味の言葉「オルナラ」を使って解説。アラビア語の文字と似ており、前にくる文字によって文字の書き方が変化するところが難しいと説明。

「そんなの先生のさじ加減ひとつじゃないですか」と光浦は不満そうであるが、言語には歴史や文化が関わっているので簡単ではないと先生。「英語のエッグ『egg』に見えました」と根本。「あーー、みえ・・・ないですね」と劇団ひとり。

アルティジハーク語は19の母音と17の子音から構成されており、語彙数は500あり、日常会話が可能だそう。「ただし、会話する相手は中野さん以外にいません」と冷たいナレーション。

実際に単語を練習することに。

「アエ:驚いた、うわー」「ジリヤ:助けて」「ニドレーネ:わかる」について中野さんが一通り説明すると、文字の右上の記号についてタモリが言及。中野さんはタモリに「ありがとうございます」と言うと一同爆笑。これはまさに中野さんオリジナルのアルティジハーク語の記号なのだ。ここで発音の練習。再び不明の言語で話し出す中野さんに一同あっけにとられるが、はっと気が付き「今のはリピートアフターミーって…すみません。テンションが上がってしまって」と興奮気味になったことを謝罪。

タモリ、光浦、根本の名前もアルティジハーク語で表記。シャシュショという言葉が無いので、外来語用の文字を「宗子」にあてはめたと説明したところで「そんな細かいところまで」と驚くタモリ。

言語の歴史も含めて言語を作っているので、設定が細かくなるそうだ。

中野さんは架空の惑星「アラモルダル」を作り、その惑星の中の世界がある。アラモルダル星の世界地図も作成しており、現在、200の言語を作り、その中の一つがアルティジハーク語だ。

アルティジハーク語は主にラゴン族の言語。その他にもエスケル語やトオン語などがあり、それぞれの言語に文字がある。

アラモルダルの世界地図と言語分布図を見ながら、興味のある言語を中野さんが話してくれるというので、タモリは「ビュイマー語」を選択するが、のっけから謝る中野さん。ビュイマーは口笛言語だそうで、特定の集団の中で使われている暗号のような特殊な言語だと言う。そこで口笛を吹いてみせ、「『見張り交代しろ』という意味です」と説明。一瞬、間があって爆笑。筒井康隆が指の関節をポキポキ鳴らして会話をする『関節話法』なるものを作ったが、それに近いとのタモリ談。

アルティジハーク語の「カルデ」とは晴れの日の日中専用の挨拶。自然を大事にしている民族なので、天候によって挨拶が変わるそう。ここで根本が秘密の言語であるビュイマー語に魅力を感じており是非勉強したいと申し出るが、ビュイマー族は流れ者集団という設定らしく、中野さんも詳しくは話せないそう。ここでも「何を守ってるんですか!?」と劇団ひとり。

もう一人の妄想の世界の住人は東京芸術大学大学院生の太田剛気さん。架空の国家皇州の皇州相撲の対戦結果(星取表)を披露。現在、50年分・200場所の記録を作成している。

スポーツとしてのルールは日本の相撲と同じで、これまで架空の力士たちを350名以上作り出したそう。また、最高位は横綱ではなく元帥となっていたりと、しくみが異なる。

各取り組みは太田さんの頭の中で対戦させ対戦結果を記録している。

タモリからの「各対戦の決まり手なんかもあるんですか」との質問には「これは私の失敗で決まり手を付け忘れた」そう。

光浦から「名勝負だったなっていうのはあるんですか」との問いには「勝った方が最高位元帥になるという取り組みで「だいしゅんざんみねえもん(大春山峯エ門)」と「いつつどきざん(五戸喜山)」の七番勝負だそう。勝負がつかず、水入りになって、仕切り直したところ、峯エ門が一気に仕掛けてあっさりと勝ち、勝負がついたと説明。

「え?それが名勝負なの?」の問いには「印象に残る勝負ですかね」と答える太田さん。「それこそ、さじ加減でドラマティックな対戦にできるわけじゃないですか」と言われるも、「ヤラセっぽくて好きじゃない」なのだそう。「全部ヤラセだよ!」とツッコむ劇団ひとり。

ここで皇州の歴史の教科書・古代偏が登場。紀元前から650年までの主に政治史をまとめたもの。下剋「我々の歴史の教科書よりも細かくてわかりやすい」と根本。上なども当然あったそうだ。皇州の偉人たちのひととなりについて感心する光浦。

太田さん曰く、皇州の歴史をまずは作り、そこからのスピンオフで相撲があるそうだ。尚、政権のトップが「元帥」であり、皇州相撲の最高位もここから来ているそう。

ここで名元帥も紹介。名元帥とは協会から与えられた称号のようなものなのか?という問いに、「いえ、違います。マスコミが言い出してなんとなく呼ばれるようになったもの」という回答に爆笑。

また、前述の中野さんに皇州相撲について尋ねたところ、「家に帰ってラゴン族のスポーツを考えようと思いました」とあらゆるものを吸収しようとする中野さん。

「悲劇の元帥なんかもいるんですか?」というタモリの問いに「病気で引退してしまって、引退後にすぐに亡くなった悲しい元帥がいる」と回答するも、「悲しいじゃなくて、殺したのは太田さんでしょ!」と劇団ひとり。

「治してあげられなかったんですか?」と光浦が続けると「僕の力ではどうにも…」と答えるも、「いや、どうにでもできたでしょ!」と劇団ひとり。「それはやっちゃいけないよね」と太田さんを擁護するタモリ。ちなみにその力士は「ほうおうばんざん:方央万山」。

今回は非常に濃密で爆笑する事が多かった放送回であった。タモリ倶楽部ほど良質の放送回が多い番組も珍しいが、その中でも特に本放送はタモリ倶楽部史上に残る神回と言えるのではないだろうか。

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タモリ倶楽部2020年8月7日放送回

新型コロナウィルスの陽性者の数なんて大して意味が無いのだから、共存していく指針を示したほうがいいと思う。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部はコロナ禍の為、自宅で過ごす事が多くなった現代社会の側面に着目。我らがタモリはアロハシャツに白いパンツ、足元はスニーカーという夏らしいカジュアルな装いで登場。

「家にいる人が増えてきて近所の騒音が気になる人が増えている…」と社会派の切り込みをしたところでハライチの澤部が、リモート収録で芸人達が自宅で大きな声を出し、近隣の方に迷惑をかけ、引っ越しをする羽目になった者もいるという昨今の事例を紹介。

ここに場違いな大声で「イェイイェイイェ~~イ」と入ってきたのはサンシャイン池崎。

澤部に「ちょっと静かにしてください」とたしなめられるも、「タモさ~~ん!初めまして」と言うや否や「空前絶後のサンシャイン ボコボコボコ い~け~ざ~き で~~す!」と短く挨拶。

今回は大声芸人vs防音室。ゲストは司会進行の澤部と大声サンプルとしてサンシャイン池崎。

「うるさいの嫌いだから」「だから、今日は、池崎さんを防音するから」と澤部とタモリに両断される池崎。

アクリルパネルをつかみ、しつこく「タモさ~ん!」と叫ぶも「うるさいって言ってるの!」と澤部。それに続き「お疲れさまでした」と池崎に一礼するタモリ。

ここで騒音によるご近所問題が多発し、防音室の需要が高まっているという渡辺美佐のナレーション。

今回は家庭で使える最高レベルの防音室がスタジオに集結し、芸能界一の大声芸人サンシャイン池崎と対決。防音室で空前絶後の絶叫をシャットアウトすることはできるのか?明日からお家で絶叫し放題!?サンシャイン池崎vs防音室。

2003年10月31日に使用して以来の大きなスタジオ、「テレビ朝日第二スタジオ」にて収録。澤部は大きなスタジオをタモリ倶楽部が借りられることに驚いた様子。タモリ曰く「17年に1度だね」。

池崎が大きく足を開き直立していると、タモリからは「東京タワーの真似してんの?」と流石のツッコミ。

マスクとフェイスガードがあっても大声を出すのに何の支障も無いと豪語する池崎の絶叫を騒音計で測定することに。池崎の近くだと耳が痛いので5m離れた状態で測定。澤部の「お願いします」を合図に「サンシャイン池崎イェ~~イ!」と絶叫する池崎。

一笑いも無いのを見て、「全くウケはしませんけど」と渋い顔の澤部。「何言ってるかわかんないよ」とタモリ。測定結果は90.6デシベル。これは犬の鳴き声と同じだそう。予想よりも大したこと無いという事実に一同笑い。

ここでタモリチャンスが池崎に到来。「犬の鳴き真似って出来る?」とタモリの問いに「もちろんです!」と答える池崎。四つん這いの体勢で「ワンワンワン!」と繰り返すも、澤部が計測器のスイッチを入れておらず計測されておらずガッカリの池崎。

そこへタモリが「犬の鳴き声って『ワンワン』じゃないからね」とタモリが手本を実演。そっちよりで行きますよと再び四つん這いになり改めて犬の鳴き声を出す池崎。

92.1デシベルで、やはり負け犬の遠吠えレベルとナレーションに言われる始末。

距離を確保しつつフェイスガードとマスクを外し防音室と対決する池崎。

最初に登場したのは簡易型の防音室「VERY-Q:ベリーク」。宮地商会の荒川さんによると、表面がフェルト生地で吸音がメインだという。音を吸音し、止めるという構造だそう。図解によると吸音フェルト・多孔質の吸音材・オリジナルの吸音材という構造になっているため、音を吸収し、外に響かないのだとか。楽器や声のレコーディングブースとしてよく使われているそう。

黙って説明を聞く池崎に「こういうとき、すっごい静か」とツッコむ澤部。「邪魔しちゃいけないのかなと思って」と素直な池崎。「タモさんとの間にガードが無くなったからあんま大きな声で喋っちゃ駄目なのかなって」と思いやりのある一面も。

話題は防音室に戻り、「VERY-Q VQP960 Boothset 」カスタム仕様は42万2,840円(税込)だそう。

「ちょっと見てもいいわけ?」とベリークの扉を開き、手を2.3拍叩き、「吸音がスゴイ」と納得するタモリ。スタジオで手を叩いてみせ、「残響があるでしょ。これが全く無い」と力説。

「僕クラスのに人が入ったことはあるんですか?」と何故か上から目線の池崎。「お前クラスって何だ?」と聞き逃さないタモリ。

ベリークに入る前に一叫びのリクエストがあり絶叫するも、タモリには何を言っているのかわからなかったようで、「叫ぶ前に今から何を言うのかを…今は何て言った?…いう前にこれを言いますと言って」と言われる池崎。そこで落ち着いて「僕はだいたい『サンシャイン池崎』とこれから言うと認識しておいてください」と説明。

「入るときに『サンシャ・IN』って言います」と言いつつ防音室に。

実際にベリークの中に入って絶叫すると無音にはならないものの、90.9デシベルから66.4デシベルに。荒川さん曰く無音にはならないが、家の外や隣の部屋に音が聞こえることは無いのだそう。「防音室に入ったこれくらいの音量の方が逆に面白い」と澤部の談。

池崎が防音室の中で叫び終え、「寂しい、シンプルに」と話す。

タモリに「自分の声が響かないから、意外とちっちゃいって思わない?」の問いに「めちゃくちゃ思いました。全然広がらない感じは確かにあります。なんか、スッて行く。吸い込まれていく感じはめちゃくちゃしました」と体感を説明。

次は防音っぷりをよりわかりやすくするため、池崎のシャウトの最中に防音室の扉を開閉してみることに。

今度は入るときにタモリに「サンシャ」と振られると何も答えないという駄目な池崎に業を煮やして「タモさんが言ってくれてるんだから反応しろよ!」澤部の檄が飛ぶ。「タモさんのおっきい声聞いたこと無いから、びっくりしちゃいまいした」と言い訳する池崎。「チャンス逃したな!」と澤部。

改めて防音室の中に入ろうとするとき、扉を開閉するスタッフに「ドアごと吹っ飛びますよ、気を付けてください」と池崎。ベリークの中でシャウト中、扉の開閉の度に声が大きくなったり小さくなったりし、これだと面白いと一同爆笑。

続いては白色が眩しい窓付きの防音室、ヤマハ「アビテックス」。解説はヤマハの大山さん。主な材質は木製。

「調音パネル」というパーツが入っており、様々な高さに仕切られた溝が音の響きを整えるのだそう。音楽ホールをイメージすると、壁に凹凸があるが、それは凹凸の空間で音を整えるためにあるものだとか。タモリもここで「部屋の壁がデコボコしているほうが、残響が増えるんだよな」と豆知識を披露。スタジオの登場したのは「ヤマハ アビテックス セフィーネNS AMDC15C(Dr-40)143万円税込み)」。ベリークに比べて高額な為、一同驚くが、サイズも先ほどのベリークよりも一回り大きめということもあり即座に納得。

ここで池崎が「手強そうなのでちょっと本気出しますね」と左右の手首にはめていたリストバンドを擬音を交えながら外し、床に落としながら「2ト~~ン」と絶叫。タモリに「今、2個って言ったの?」と問われるも「2トンって言いました。わざわざ数は言わないです。重さです。見たらわかるんだから」と説明するも、澤部が「2個の方が面白い」とネタに駄目出し。

アビテックスの中に入り絶叫すると、測定結果はなんと57.6デシベルに。

叫び終え、アビテックスから出てきた疲れ気味の池崎に「お疲れさまでした」とねぎらうタモリと澤部。アビテックスの感想は、入った途端、外の音が聞こえなくなるが、ベリークと比べて音の響きがあるので、気持ちよく叫べるそう。

アビテックスではピアノ曲「エリーゼのために」と絶叫デュエットをすることに。

ここで大学時代にジャズサークルに入っていたことを明かす池崎。サックスを担当していたため、肺活量もあったと話すも、何故かここで「肺活量もありますにん」と噛み、ひといじり。

再びアビテックスの中に入り、扉の開閉をスタッフが行う。扉を長めに開けられると間が持たない池崎に笑う一同。

叫び終え、疲れが隠せない池崎に「サックスやってたの?」と興味を示すタモリ。「テナーサックスやってました。イェ~イってやってました」とよくわからないボケをする池崎。

最後に登場したのは「一人静:ひとりしずか」。解説は株式会社静科の社長・高橋さん。カットサンプルを持参。表面はアルミの繊維、中に入っているの発砲樹脂だそう。音を熱エネルギーに変換して音が小さくなるという。不燃材で屋内外で使えるため、工場の防音壁に使われ、自動車の中、ヘリコプターで使用することあるそう。

音がどのくらい小さくなるのかを事前に見るため、一人静のミニチュア版を披露。大音量の目覚まし時計を鳴らし、ミニチュアに入れてみると音が小さくなり、蓋を閉めると更に小さくなった。

それに一同、「おお」と歓声。池崎は拍手。高橋さんがパフォーマンスを繰り返すも、ミニチュア版に目覚まし時計を入れると音が鳴りやむ。にもかかわらず蓋をする高橋さんに「捏造」とツッコむ澤部。

今回の商品はパネルを二重にしている仕様ということもあり、「SHIZUKA Stillness Panel220万円(税込)」とやや高額に。

タモリは触って素材を確かめる。「めちゃくちゃドッキリが起きそうな更衣室みたい」とは澤部談。見た目はそうだ、と同意する一同。

池崎は扉を開け、一歩踏み込むも早速「手強そうだ」と一言。

測定結果は54.8デシベル。

出てきた池崎に感想を求めると、「本当に独りぼっちという感じがします」とのこと。タモリに「反響は?」と聞かれると「全くない。独りぼっち、本当にそんな感じです。むなしくなりますね、ちょっと。」

「壁の材質からみると反響はありそうだけど、無いんですね」というタモリに「幅広く吸うので反響音はほぼほぼ無い」と高橋社長。

今回の仕様は音楽向けの仕様となっており、池崎はタンバリンを叩きながら絶叫することに。

スタッフが扉を開閉すると音が消える一人静に「スゴイ」と一同。

3つ目の防音室対決により疲労困憊の池崎はゼイゼイ言いながら自分で開けて終わらせる池崎。「僕がイメージしてたタモリ倶楽部と違ってました」と言うだけでも噛んでしまう、初めてのタモリ倶楽部出演の池崎の言葉で番組は終了となった。

Amazonで販売中の防音室は段ボール製でお手頃価格。

タモリ倶楽部2020年7月24日放送回

オリンピックが開催される予定で作られた連休。政府は旅行を奨励し、東京都は自粛を要請し、タモリ倶楽部はいつもと変わらず放送された。

今回は久々に青空の下でのロケ。とはいえ、ソーシャルディスタンスは守らなければならない。お互いの距離が保てる企画ということで、テレビ朝日屋上テラスからの収録となった。

大都会・六本木での収録では東京タワーや六本木ヒルズ、カルロス・ゴーン氏の住んでいた元麻布ヒルズがしばしば画面に現れた。現在、港区某所に勤務する身として、馴染みの風景がテレビの前に広がるということが感慨深い。

タモリが登場し、いつもの挨拶をすると宮下草薙の宮下がリモートで登場し、タモリらのいるビルとは別のビルの屋上にいると話すも、その後、映像が止まる。

そこへおぎやはぎの矢作が「リモートあるあるですよ。止まっちゃうんですよ。電波とか回線が悪いと」タモリに説明。

「呼びましょうか、宮下」と映像が途切れたのを心配して入ってきたのは宮下草薙の草薙。「呼ばなくても大丈夫なのよ。あいつ、リモートやるからって手旗信号練習してるんですって」と制する矢作。

今回は50m離れたロング・ソーシャルディスタンスに対応可能な手旗信号の回。

「俺、わかんない、手旗信号」と言うタモリに「わかんないんですか?」と驚く矢作。そんなのお構いなしに向かいのビルから紅白の旗を振る宮下。彼はこの収録の為、一週間かけて手旗信号を覚えたのだった。

「おー、タモリ倶楽部って言ってるね」と適当なタモリ。

タモリは趣味で船舶を操縦するため、詳しいのでは?と矢作が聞くと「あれはね、軍隊系で海軍系だね」「試験には出ない」とあっさり否定。

ゲストは宮下草薙の2人、おぎやはぎの矢作兼は司会進行として登場。手旗信号を教えてくれるのは日本ボーイスカウト神奈川連盟横浜地区の井上一平さん。

基本となる旗の振り方を井上さんに教えてもらうも予想外に難しく、タモリが「今日はやめよう!」とボヤく微笑ましい事態に。手旗信号というのは日本語のカタナカの形をイメージして100年前に作られたと説明を受ける一同。

タモリがうっかり箱馬から降りていたところ、スタッフから注意を受ける場面も。出演者のソーシャルディスタンスを守る立ち位置の目安として箱馬に乗っての撮影なのだ。

カタカナの形を踏襲していない「ス」の手旗信号の指導を受けたところで、タモリが手にしている旗が逆という指摘が入る。手旗のルールとして、「右手に赤、左手に白の手旗を持つ」のだそうだ。

そうとも知らずお向かいのビルで待ちくたびれる宮下。そんな彼にお題の文字を与え、手旗信号で答えられるか確認することに。タモリ側が画用紙に書いた字を双眼鏡で確かめ「エ」や「ス」と手旗で解答する宮下。

次はタモリ側から覚えたての手旗信号で2文字を発信することに。最初に選んだ単語は「イカ」。タモリが「イ」、草薙が「カ」と手旗をするも、わからないという意味の赤の旗を振り返す宮下。草薙の手旗の振り方にだらしなさがある!姿勢が悪い!と指摘をするタモリ。

2度目の手旗で宮下は見事イカのジェスチャーを返し、一同安堵。

途中、「一々、箱馬に戻るのが日光猿軍団みたいで嫌だ」「屈辱だよ」と箱馬への不満を漏らすもソーシャルディスタンスを守るタモリ。

「ワニ」の手旗も見事に解答した宮下が、次は手旗をすることに。彼が送った言葉は「タモリハヤク」。早く進行しろってことではないかと井上さんが説明すると、「何言ってるんだ」「手旗信号は性格が出るな」と憤慨。慌てて草薙が「そんな奴じゃないと思ってた」とフォローするも、同じ言葉を送ってくる宮下。

イラっとしたタモリ達は「アホ」と手旗を送ると「バカ」と返事をする宮下。シンプルながらよいセンス。「なんだよあいつ」「生意気だよ」と言いつつ笑顔のタモリと矢作。ナレーションで「これ以上続けると宮下の嫌な部分が丸出しで取り返しのつかなくなりそうなので」という説明にて次はモールス信号で通信することに。

以前、アマチュア無線をやっていたタモリであるが、何年もしないと忘れるとの談。

待ちきれなくなったのか、向かいのビルから「お~い!次ください」「まだ?」と叫ぶ宮下。それを見て「何、声でやりとり出来るの?」と矢作。

モールス信号でタモリが「SOS」と送ると即座に宮下が「こっちのセリフ!」と絶叫。宮下は手旗信号と共に、モールス信号も一週間前から覚えたという。タモリが往年のアイドルデュオ、ピンクレディーの楽曲「SOS」でモールス信号が使われているという豆知識を披露している最中に「こっちも構って」と間の悪い宮下。

面倒になった矢作の指示により仕方無く井上さんが「オワリ」と手旗を送ると「オイ」と手旗を返す宮下。「また嫌な奴だね」とタモリ。「後でめちゃめちゃ怒っておきますから」という草薙の平謝りで番組は終了した。

テレビ東京の誇る深夜番組。おぎやはぎ・劇団ひとりの代表作「ゴッドタン」が本になって登場。

タモリ倶楽部2020年7月17日放送回

先週からみうらじゅんやら蛭子能収の事を考えていたら、「ガロ」の正統後継漫画誌「アックス」の表紙原画展がビリケン・ギャラリーにて開催されていることを知った。

更に「ガロ作家」である根本敬も参加しているエキシビジョン「バーストジェネレーション・死とSEX」にも訪れ、我ながらサブカルな週末であった。

特に我が国屈指のお洒落エリア・南青山にあるビリケン・ギャラリーで開催された「アックス表紙原画展」では展示した原画をその場で販売しており、その多くが既に売却済みとなっていた。

みうらじゅんと根本敬に次々とお題を与え、即興で既存のキャラクターを描いた、という結構な量のイラストもクリアファイルにまとめて展示されており、流石の実力に感嘆した。

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部では、先週に引き続きみうらじゅんによる「ないブームとはもう言わせない!みうらじゅんの『絶対くるブーム』後編(リブート)」。今週もゲストは司会進行のカズレーザーとリモートでプレゼンを行うみうらじゅん。

カズレーザーの失言「ゴミ」に対する抗議から番組はスタート。

後編の一発目は地図に描かれた道路の端が丸くなっているものを「マルチーズ」と呼んでおり、収集しているという。みうらが説明を終えた途端、次に行きたがるタモリであったが、一応話を聞くことに。

みうらによると、歯医者の地図にはマルチーズが多く、水商売のホステスが使う角が無い名刺を思い起こさせるそう。長方形の名刺の角を丸くしているのは、「角が立たない=思いやり」から来ているそうで、その思いやりを地図に取り入れた結果、子どもが怖くないように道路の先端が丸くなったのではとの推論を披露。しかし、「子どもは地図見ながら歯医者には行かないでしょ」とツッコむタモリ。

地図の形状についても、漢字「米」のような放射状の地図、「井」のように交差する形状の地図、また「エレクト目(もく)」については、必ず目的地には「ココ」という記載があるという。ソフトな下ネタに一同、口が緩む。

次の「絶対くるブーム」は台湾を代表する博物館「故宮博物院」の所蔵品・肉型石、通称「角煮」のグッズを収集しているという。以前、台湾を訪れた際、翡翠(ひすい)の彫刻、通称・白菜が貸し出されてしまい、角煮のみが故宮博物院に展示されており、ソロで大丈夫か?と心配になったそう。それ以来、台湾国内で角煮のグッズを集めることにしたそう。意外と多い角煮グッズは、スノードーム、冷マから果てはレゴまでがあり、台湾にはどうか角煮を流行らせようとした電通のような人がいたのでは?と推測。

ここでカズレーザーが昨今のトレンドであるミニマリストとは真逆ではないかと投げかけるも、「資料ですから、捨てるとかそういう範囲には入って無いんです」と潔く答えるみうら。

早々に飽きたタモリが「次にいきましょうか」と促すと「現場にいればタモリさんが飽きたのはすぐわかるんですが、(リモートだと)わからないので、すみません」と平謝り。

7番目の絶対くるブームは「拓映えブーム」。石碑や金属の文字を写し取ってインスタグラムのように映えさせるというブーム。なんと、みうらじゅんの亡くなった祖父が拓本の著書を出版したのだが、上巻・中巻まで出したものの、下巻を出さないまま亡くなり、いつかそれを引き継ごうと思っていたそう。

製作方法であるが、拓本したい文字の上に紙を置き、「釣鐘墨(つりがねずみ)」なる墨で擦れば簡単に拓本が取れるというものを紹介。みうらもこれを使い拓本しているという。

いくつかの作品の中から「わたしのみうらじゅん」と書かれた拓本を披露。これを「集め拓」と呼び、色々な場所からこれらの文字のみを収集して拓本したそう。

映像ではなく、拓本という一手間をかけた方が味が出るそうで、シンスの拓本も披露。御朱印、日本刀ブームが来ている中、拓本はその先を行っており、面白いのではと好感触のタモリ。

カズレーザーもそれに乗っかり「拓本で番組一本イケますね」。

それを聞き逃さないのが我らがみうらじゅん。「これはプレゼン会議じゃないですよね、放送しますよね、映りますよね」と心配するみうら。

8番目の絶対くるブームはゴム製のワニを集めた「ワニック ブーム」。

「以前、ゴムヘビを集めたブームがあると嘘をついたことあったじゃないですか」と以前のブームが捏造であったことを大胆に白状するみうらに一同苦笑い。

今回のワニについてもヘビが関係しており、祭りの露店でゴムヘビとゴムワニは必ずペアで売られているという。

蛇は神の使いという意味があり、ワニはインドのガンガー(ガンジス川を神格化した女神)の乗り物、クンビーラだったそう。ワニはガンジス川の化身と言われ、クンビーラが日本では金毘羅と呼ばれるようになったという。水回りの神様がワニであることからお祭りの時に神社の参道で売られるようになったそう。

しかし、世間的にはワニブームは何度か失敗しており、1980年に製作された映画「アリゲーター」は同年の作品「ジョーズ」の大ヒットにより無かったことになり、1986年に制作された「クロコダイル・ダンディー」では「ダンディー」に持って行かれてしまったそう。

その上、今、日本でワニが手に入るところはラコステと熱川バナナワニ園くらいしか無いと嘆くみうら。

カズレーザーが「100日後に死ぬワニ」はどうだと提案するも、方向性が違うそうで即却下。

2週続けて計8本の「絶対くるブーム」を紹介し、タモリがいいと思ったのは「拓本」。ここで番組の総括として「『絶対くる』って言って『来ないだろう』って笑っているのはタモリ倶楽部側ですからね。僕はもう来てるので」とみうら。

最後にタモリも「じゃあ、これは処分で・・・」と嬉しそうに言うと、早速「まだ収録終わってませんから、聞こえてますよ!」とツッコむみうら。追い打ちをかけるように「ゴミの日は火曜日ってことはわかってるので」とカズレーザー。ここで番組はエンディングを迎えた。

こちらも名著!みうらじゅんの思想が詰まった「正しい保健体育」。
教科書と見まごうばかりの装丁にもセンスが光る。中二病のバイブルです。

タモリ倶楽部2020年7月10日放送回

毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部。今回もコロナ余波によりロケが出来ない為か、スタジオ収録となった。日本最高峰のエンタティナ―・タモリの体調を考えると、リスクは少ないに越したことはないが、いつもの寸劇が路上で行われないのは寂しいものがある。

今回のタモリ倶楽部ではお馴染みのみうらじゅん、司会進行役としてメイプル超合金のカズレーザーがゲスト。

ストライプのシャツを着用し初夏にふさわしく爽やかな装いのタモリがステイホームの影響で家庭でパンを作るのがブームと解説するところへカズレーザーが登場。テレビ朝日宛にみうらから大量の荷物が送りつけられたと不満顔。

後ろのテレビモニターにはリモート出演中のみうらと白マスクと白ドレスを着用したラブドールが映し出された。白髪交じりの髭が伸びたみうらにカズレーザーが「晩年のジョン・レノンじゃないですよね」と緩めのツッコミ。ナレーションの「日本で最も不要不急の男」という言い得た称号に、私は大きく頷いた。

何故か「インドで修行中」と言い張るみうらにタモリが「インドに後ろの人形なんているわけない」と振ると「僕の秘書で、ちゃんとソーシャルディスタンスを守って、マスクも着けて、密は避けてます」と回答。背後の黒いソファは形状からイタリア製カッシーナのものと推測される。流石は一人電通。こういうところに電通臭が漂う。

タモリが何を送ったのかと改めて聞くと、4年前の企画「無いブーム」で、絶対にこのブームは来ないだろうと上から目線で呼びつけられたのが発端だと言う。オリンピック同様、4年経ったので新たな企画として送ったのだそう。

今回は、ブームとして来るか来ないかはタモリ倶楽部で判断して欲しいという。マイブームをはじめ数々のブームを生み出してきたが、その陰にある、箸にも棒にもかからないコレクションを取り上げたのが2016年放送の「ナイブーム」。

本人曰く「ブームはそこまで来ている」のだとか。今回の企画は「ナイブームとはもう言わせない!みうらじゅんの『絶対くるブーム』」。

テロップには「秘書の絵梨花さんも同席」とある。絵梨花という名前のラブドールにつけるあたりが無駄に芸が細かく、みうらじゅんらしい。

貴重品だそうで、白手袋を着用し最初の箱を開くタモリ。中に入っていたのはみうらじゅんファンにはお馴染みの冷蔵庫に貼るマグネット、通称「冷マ ブーム」。

冷蔵庫につけるマグネット仕様の販促アイテム「冷マ」を収集するブーム。みうらは1,996枚所有しているそう。素朴な疑問としてタモリがどうやって集めたのかを問うと、不要な冷マを募集をしたとのこと。

「冷マ四天王」とみうらが呼ぶのは「森末慎二」「ダンディ坂野」「柴田理恵・松村邦洋」「舞の海」。彼らは冷マタレントだそうだ。ダンディ坂野に至っては20ポーズもの冷マが作られているという。また、冷マタレントは冷マタレントということを前面に打ち出していないそう。

タモリがみうらの冷マを見つけると、冷マの製造元からみうらが60歳の時に直接声が掛り、作ることにしたと経緯を説明。みうらの冷マは彼の還暦を記念して作られたことがわかるように作製し、何を計るのかわからないが定規機能も追加しており、上部にメモリが印刷されているところが気に入っているそう。

もうそろそろブームは来ているはずだからカードショップで高額で取引されてもいい頃、と本人談であるが、カズレーザーはトレーディングカード購入のため、カードショップに行くが、まだ見た事が無いそう。

そこへ冷蔵庫4台に冷マがびっしりと貼られた姿を映したパネルが登場。みうらの解説「これだけでニューヨーク近代美術館のにおいがしますよね。完全にアートです」に対し、カズレーザーも「かっこいい!」と唸る一面も。とはいえ、ブームとして来るか来ないかとなるとタモリは「ちょっと…いや、こないだろうな」とまともな判断。

次の荷物を開封する前に、前回の「ナイブーム」のおさらい。

「カニパン」「シンス」「男キッス」「地獄表」「AMA」「テープカッター」「しびん」「バッグオブエイジーズ」の文字が並んだボードを持ち、進展があったか質問するカズレーザー。

カニパン(冬、主に関西地方の旅行代理店の店頭を赤く染めるカニツアーのパンフレットを集めるブーム)はあった、と断言するみうら。これまでは関西でしか見られなかったが、この企画の年には東京のJR駅構内でもカニパンが見られ、デザインも刷新されたという。

操業年を表すSince=シンスに注目するブームについては、タモリからシンスの写真がみうら宛に送られたそう。経緯としては個人宅の表札の上にシンスがあり、珍しさのあまりカメラに収めたそう。近年ではSince2020やSince20XX等も出回っているそうだ。進展があったのはこの2つのみ。

次のコレクションは一見掛け軸に見える、チープさ満載のタイの土産物屋「タイの軸=タイ軸ブーム」。

タイの土産物屋で売れ残っているものをみうらが購入しているそう。遠近法無視のラッセン風のデザイン「タイラッセン」をはじめ「3頭の象」「ムエタイ選手」「4頭の馬」を紹介。いずれも何故か黒い背景。床の間に飾るのであれば譲るというみうらが申し出るも「いらないですね」とあっさり拒否するタモリ。

次は打ち出の小鎚=ウッチーブームで収集した打ち出の小鎚が登場。

小鎚は大黒天が持っているが、初期の大黒天は小鎚を持っておらず、大黒天は日本にやってくる前、インドではシヴァ王の化身、マハーカーラとされているそうだ。シヴァ王のリンガ(男根を型どったシンボル)として大黒天は小鎚を持っているのではないかという仮説を披露。みうらは小鎚の事を考えるあまり、ヘアドライヤーを小鎚と間違える始末であったそう。中でもダイソン製については小鎚にインスパイアされて作ったと力説。

最後のブームは「ワッフルブーム」。道路脇の斜面などのがけ崩れを防ぐ「ワッフル」に注目するブームだそう。運転免許を持ってないみうらにとっては一期一会のブームだとか。実際のベルギーワッフル画像とみうらのワッフルコレクションを並べ、「どちらがワッフルか一見わからない」と小ボケのカズレーザー。

正式名称に疑問を持つカズレーザーはこの工事を主に取り扱う堀本興業の社長に電話インタビュー。業界では通称「法枠工(のりわくこう)」斜面=法面(のりめん)に枠を付けていく工事だそう。強引に社長からワッフル好きと引き出そうとするみうらに全乗っかりするやさしい堀本社長。業界的には専門的な工事となり行う業者は限られるそう。

カズレーザーが「撮れ高は十分なので終わりにしたいと。…燃えるゴミの日が近いので」とまとめようとすると「タモリ倶楽部がこういう事を追えないで燃えるゴミなんて言うなんて、世も末ですよ」と珍しく至極全うなコメント。という訳で次週に後半戦として続くことに。

みうらじゅんは他人から共感されないというパラドックスを楽しんであらゆるモノを収集、研究、発表している。(と思う) そこをやんわりとたしなめる役割は旧知の仲のタモリが担えばよく、カズレーザーの雑な否定は蛇足だったと思う。

本放送でも空耳アワーは放送されず。ソラミミストの安否が気になるところだ。

みうらじゅん原作・田口トモロヲ監督作品。青春のモヤモヤと悶々が本当によかったです。

タモリ倶楽部2020年7月3日放送回

コロナ感染者数ばかり声高に発表される一方、重症の患者数は減り続けていた。しかし、そんなのメディアには関係ない。不安をあおり集団ヒステリーを起こさせ、本当に大切な事に目を向けないように努めるのが彼らの使命なのだろう。

毎度おなじみ流浪の番組タモリ倶楽部では、おそらく企画に困った末、2週連続のグーグルストリートビューに偶然写り込んだ鉄道を探す「グー鉄」企画となった。今回は首都圏を離れ、全国でグー鉄を探す企画だ。先週に引き続き、タモリ、土屋怜央、市川沙椰、吉川正洋に加え、鉄道企画ではすっかりお馴染み、ホリプロの芸能マネージャー・南田裕介がこの回から参加した。

パソコンの画面に映る鉄道写真を一眼レフで撮影するという奇行で吉川正洋がツッコミを待つ中、「ストリートビューでオンライン撮り鉄偶然鉄道フォトコンテスト全国編」のナレーションが入る。お馴染みのオープニングと共に、「おうちてテツ分補給第2弾、ローカル線のグー鉄に挑戦」のテロップ。

市川紗椰の「SLを狙いませんか」の提案に、早速SLの停車する駅名「下今市」を挙げる吉川正洋。東武日光線、下今市駅に行くとすぐにSLの車体を見つける一同。流石はタモリ電車クラブのメンバーである。

次はタモリが九州を見たいとのことで、久大線を探すことに。グーグルストリートビューでは停車していた観光列車、湯布院の森号の車内が映し出され、一同興奮。しかし、これは偶然写っている鉄道ではないのでノーカウントとなる。そこで久大線を探索するも、鉄道と並走する道路も少なく、列車の本数も少ない為、由布院駅周辺でグー鉄を見つけ出すことは困難と判断し諦めることに。ここから南田マネージャーが参加。

司会進行している土屋怜央から手土産を促されると「平城宮跡」をグーグルマップで検索するよう指示。そこには近鉄奈良線が通っており、再建された朱雀門と近鉄特急が画面の中に納まるグー鉄を披露。南田マネージャーが命名したグー鉄のタイトルは「なんときれいな近鉄特急」。これは「なんと(710年)きれいな平城京」へのオマージュだそうだ。

次も南田マネージャーが岳南富士岡駅へ行くように指示。富士山のふもとに東海道新幹線が走る絶好のロケーション。この日のグーグルストリートビューの富士山の頂には雲がかかっており、「かさごってのもいいねぇ」とのタモリ評。

早稲田大学鉄道研究会からも秋田新幹線が田舎町を走るグー鉄、東京都都立大学鉄道研究会からは廃線となった北海道のJR根室本線が森の中を走るグー鉄を披露。

これらの触発され、我らがタモリ鉄道クラブは日本海沿岸を目指しJR五能線へ。捜索するもなかなか列車は見つからず、木造駅へ。駅の時計で撮影時間を確認し、この時間の列車運行状況を調べるも、収録時間がおしてしまい、断念。残念かるタモリ一同であったが、その後、番組ADが日本海をバックに単線の鉄道を走る美しい赤の鉄道車体を発見。

日本を縦横無尽に走る鉄道。その利便性と美しさを紹介した本企画であった。