落語家の階級

階級制度

落語家には階級があり、寄席で一番最後のトリを務めるというような場合は、相応の実力が必要となります。漫画の主人公、島耕作が課長から会長に昇進した程は多くありませんが、落語家も呼び名も変わります。下から

・前座(ぜんざ)

・二ツ目(ふたつめ)

・真打ち(しんうち)

となっています。

前座

演目が終わり、落語家が高座を降りた後に、めくり(落語家の名前が書かれた紙)をめくったり、座布団を裏返したりといった雑用をしたり、開口一番(かいこういちばん:その日の高座の最初の落語)をすることもあります。

二ツ目

前座を経た後、二ツ目となります。前座は羽織を着るのは許されませんが、二ツ目からは羽織を着て高座に上がることが許されています。前座がする雑用もしなくてよくなります。開口一番の次に高座に上がる、つまり2番目に上がることから「二ツ目」と呼ばれるようになったようです。

真打ち

「師匠」と呼ばれ、弟子を取ったり、お声が掛れば、落語会や寄席のトリを務めることが出来るようにもなります。

真打ちの由来

真打と呼ばれるようになった理由は諸説あるそうですが、その昔、江戸・明治時代の寄席では最後の出演者が寄席の照明であるロウソクを消さなければならず、ロウソクの芯を打っていた(=火を消していた)ことから、「芯打ち」となり、字を変えた「真打ち」となった、とも言われているそうです。