タモリ倶楽部 2020年6月26日放送回

長雨の合間に見える青空のような番組、タモリ倶楽部。

今回はコロナ禍の影響を受けて初のリモート収録による鉄道企画。

ゲストとタモリを含む総勢4人でリモート収録によるグーグルストリートビューに偶然映った電車、通称「グー鉄」を皆で探す「ストリートビューでオンライン撮り鉄!偶然鉄道フォトコンテスト」。

ゲストはタモリ電車クラブではお馴染みのメンバー、吉川正洋、土屋礼央、市川紗椰。

30分の間に10枚のベスト鉄道ショットを全員で探し出すことが目標。我らがタモリは「ワンチームとかウィンウィンとか言ってる奴を絶対信用しないんだよ」と言いつつ渋々参加。早速名言、頂きました!

普段からストリートビューを利用し、カムチャッカ半島の先端に人がいるかどうか、といったことを調べているというIT派の一面を見せるタモリ。流石は「For the sophisticated people=洗練された人々」のサブタイトルがつくタモリ倶楽部のMCである。

タモリが引く鉄道くじにより、首都圏の鉄道路線を選び、吉川がストリートビュー画面を操作。

最初にタモリが引いた路線は横浜市と川崎市をつなぐJR鶴見線。鶴見駅周辺でみつけた、鶴見線と並んで走る路線湘南新宿ラインの車両をパチリ。

お次は千葉県成田市と東京・上野を結ぶ京成本線。道路と線路の高低差が無い地域を探し、実籾(みもみ)駅へ行くも、電車は見当たらず。

京成本線を引き続き探索し、町屋駅周辺へ。ビルに囲まれた高架を走る電車を発見。

3つ目は東京・仙台を結ぶ常磐線。茨城県牛久市(うしくし)中心に位置する牛久駅周辺で列車を探す。遠方に見える電車の車両に一同興奮。

ここで、グー鉄を見つけられなかった場合に備えて、慶応大学と東京都都立大学の鉄道研究会に発注してあったグー鉄の2作品を土屋が紹介。

最後は青梅線(おうめせん)は東京都福生駅(ふっさえき)でグー鉄探し。ストリートビューに写りこむ人々を見て、「この街は年寄りばっかりだな」とノー忖度で清々しいタモリ。

そんなところへ、真っすぐに伸びる線路を走るシルバーとオレンジの鉄道車両を発見。

ここで企画は終わりと思いきや、次週は全国の路線でグー鉄を探すことに。

普段の鉄道企画では鉄道会社の全面協力の元、実際に電車の車両を借り切ったり、車両工場や駅構内でのロケは何と贅沢だったのかと痛感したリモート収録。

今回の放送でも空耳アワーは無く、当然ソラミミスト・安斎肇の登場も無い、寂しい回であった。

ウィズコロナの新しい生活様式では、今後もこのように共演者同士が直接絡むことなど無くなっていくのだろうか。それともこのトレンドは一過性のものなのだろうか。ほんの数か月前迄の常識が葬り去られてしまったことを改めて感じさせられた。

とはいえ、タモリの近影を確認できるという意味では有難い放送であった。