前回の診察にて処方された「ゲンタシン軟膏0.1%」を切開した患部に塗り込むことになった。
ベッドの上に手鏡を置き、片足をベッドに乗せ、鏡の上で股を広げると、鏡の中に陰部が映る。
閉じている陰部のヒダを開くべく、太ももの内側から手を皮膚引っ張ると、バルトリン腺を切開した傷口が見える。
「穴の横の穴・・・」と我ながら品の無いセリフを鏡越しにつぶやく。
「穴の横の穴」に軟膏をつけた綿棒の先を突っ込む。意外に綿棒が奥に入らない!しかし、穴の奥まで入るようにじわじわと綿棒で攻める。
何、この異物感。耐えなければ。
朝晩、1週間、攻め続けた後、満を持してクリニックを再訪した。
どうやら腫れは引いたようだ。もう薬も塗らなくてよいとのこと。
ただし、傷口が擦れないようにとのアドバイス。
・・・ということは、しばらくはTバックのパンティは履けないのか?
股間に食い込むが、下着の線が透けないお役立ちアイテム、Tバックが履けないなんて・・・!
仕方あるまい。この夏は下着の線を見せつけてタイトなボトムを着るか。
股間に違和感が残るものの、バルトリン腺を切開した傷口はまだ塞がっておらず、そのうち塞がるそうだ。
この夏、パンティの線がくっきり見える中年女性が都内を歩いていたら、それは私かもしれません。