タモリ倶楽部2020年7月24日放送回

オリンピックが開催される予定で作られた連休。政府は旅行を奨励し、東京都は自粛を要請し、タモリ倶楽部はいつもと変わらず放送された。

今回は久々に青空の下でのロケ。とはいえ、ソーシャルディスタンスは守らなければならない。お互いの距離が保てる企画ということで、テレビ朝日屋上テラスからの収録となった。

大都会・六本木での収録では東京タワーや六本木ヒルズ、カルロス・ゴーン氏の住んでいた元麻布ヒルズがしばしば画面に現れた。現在、港区某所に勤務する身として、馴染みの風景がテレビの前に広がるということが感慨深い。

タモリが登場し、いつもの挨拶をすると宮下草薙の宮下がリモートで登場し、タモリらのいるビルとは別のビルの屋上にいると話すも、その後、映像が止まる。

そこへおぎやはぎの矢作が「リモートあるあるですよ。止まっちゃうんですよ。電波とか回線が悪いと」タモリに説明。

「呼びましょうか、宮下」と映像が途切れたのを心配して入ってきたのは宮下草薙の草薙。「呼ばなくても大丈夫なのよ。あいつ、リモートやるからって手旗信号練習してるんですって」と制する矢作。

今回は50m離れたロング・ソーシャルディスタンスに対応可能な手旗信号の回。

「俺、わかんない、手旗信号」と言うタモリに「わかんないんですか?」と驚く矢作。そんなのお構いなしに向かいのビルから紅白の旗を振る宮下。彼はこの収録の為、一週間かけて手旗信号を覚えたのだった。

「おー、タモリ倶楽部って言ってるね」と適当なタモリ。

タモリは趣味で船舶を操縦するため、詳しいのでは?と矢作が聞くと「あれはね、軍隊系で海軍系だね」「試験には出ない」とあっさり否定。

ゲストは宮下草薙の2人、おぎやはぎの矢作兼は司会進行として登場。手旗信号を教えてくれるのは日本ボーイスカウト神奈川連盟横浜地区の井上一平さん。

基本となる旗の振り方を井上さんに教えてもらうも予想外に難しく、タモリが「今日はやめよう!」とボヤく微笑ましい事態に。手旗信号というのは日本語のカタナカの形をイメージして100年前に作られたと説明を受ける一同。

タモリがうっかり箱馬から降りていたところ、スタッフから注意を受ける場面も。出演者のソーシャルディスタンスを守る立ち位置の目安として箱馬に乗っての撮影なのだ。

カタカナの形を踏襲していない「ス」の手旗信号の指導を受けたところで、タモリが手にしている旗が逆という指摘が入る。手旗のルールとして、「右手に赤、左手に白の手旗を持つ」のだそうだ。

そうとも知らずお向かいのビルで待ちくたびれる宮下。そんな彼にお題の文字を与え、手旗信号で答えられるか確認することに。タモリ側が画用紙に書いた字を双眼鏡で確かめ「エ」や「ス」と手旗で解答する宮下。

次はタモリ側から覚えたての手旗信号で2文字を発信することに。最初に選んだ単語は「イカ」。タモリが「イ」、草薙が「カ」と手旗をするも、わからないという意味の赤の旗を振り返す宮下。草薙の手旗の振り方にだらしなさがある!姿勢が悪い!と指摘をするタモリ。

2度目の手旗で宮下は見事イカのジェスチャーを返し、一同安堵。

途中、「一々、箱馬に戻るのが日光猿軍団みたいで嫌だ」「屈辱だよ」と箱馬への不満を漏らすもソーシャルディスタンスを守るタモリ。

「ワニ」の手旗も見事に解答した宮下が、次は手旗をすることに。彼が送った言葉は「タモリハヤク」。早く進行しろってことではないかと井上さんが説明すると、「何言ってるんだ」「手旗信号は性格が出るな」と憤慨。慌てて草薙が「そんな奴じゃないと思ってた」とフォローするも、同じ言葉を送ってくる宮下。

イラっとしたタモリ達は「アホ」と手旗を送ると「バカ」と返事をする宮下。シンプルながらよいセンス。「なんだよあいつ」「生意気だよ」と言いつつ笑顔のタモリと矢作。ナレーションで「これ以上続けると宮下の嫌な部分が丸出しで取り返しのつかなくなりそうなので」という説明にて次はモールス信号で通信することに。

以前、アマチュア無線をやっていたタモリであるが、何年もしないと忘れるとの談。

待ちきれなくなったのか、向かいのビルから「お~い!次ください」「まだ?」と叫ぶ宮下。それを見て「何、声でやりとり出来るの?」と矢作。

モールス信号でタモリが「SOS」と送ると即座に宮下が「こっちのセリフ!」と絶叫。宮下は手旗信号と共に、モールス信号も一週間前から覚えたという。タモリが往年のアイドルデュオ、ピンクレディーの楽曲「SOS」でモールス信号が使われているという豆知識を披露している最中に「こっちも構って」と間の悪い宮下。

面倒になった矢作の指示により仕方無く井上さんが「オワリ」と手旗を送ると「オイ」と手旗を返す宮下。「また嫌な奴だね」とタモリ。「後でめちゃめちゃ怒っておきますから」という草薙の平謝りで番組は終了した。

テレビ東京の誇る深夜番組。おぎやはぎ・劇団ひとりの代表作「ゴッドタン」が本になって登場。