バルトリン腺のう胞を摘出してみた③

難易度の高い薬

軟膏はレーザー治療した傷口に塗り込む。

問題は膣内へ挿入する錠剤である。が、こちらも挿入方法について図解入りの説明書をもらった。

少し前かがみ気味に膝と腰を曲げ、指先に錠剤を乗せ、そのまま指の第2関節くらいまで膣の中に押し入れる、とある。

膣錠は、一旦挿入しても落ちてくることがあるので、寝る前に挿入するようにとのことであった。

翌日も経過診察の為、通院することになっている。

相変わらず痛みは無いが、股間になんとなく違和感があった。

傷口にはガーゼをサージカルテープで貼り付けられていたが、トイレに行った際に取り外してよいとのことであった。

手術後は、ガーゼに加えてクリニックでもらった生理用ナプキンをパンティにセットした。

その日の夜、パンティを脱ぎ、ナプキンを取り換えた。

ナプキンには真っ赤な血がついていた。

寝る前に膣錠を膣内に押し込み、軟膏を膣の周辺に塗った。

手術翌日の通院

再び路線を2つ乗り換え高輪白金へ向かった。

受付嬢たちは今日も美しい。

クリニックのカードを入口のコンピューターに押し込み、受付を済ませ、番号が呼ばれるのを待った。

患部を鏡で確認

昨日と同じ女医の前で股を開き、患部を見てもらう。

女医は慣れた風に患部を見る。

すると、突然、「薬ね、ここに塗ってくださいね」

と、股間を鏡越しに見せてきた。

初めての経験で少々面食らってしまった。

鏡の中にはレーザーで裂いたバルトリン腺であろう箇所が映っており、傷口には血がにじんでいた。

自分の股間ながらグロテスクだなと思った。

女医「ここにね、綿棒に軟膏をつけて塗ってください」

私「ど、どのくらいの期間、すればよいのですか?」

女医「ちょっとですよ。2週間くらい。2週間後にまた来てくださいね」

女医は新しいガーゼを患部にあて、サージカルテープで止めた。

それから1週間たち、毎日忘れずに薬も飲んだ。

飲み薬も膣錠もすっかり使い切って、現在は朝晩、軟膏を患部に塗っている。

股間は手鏡で患部を確認し、言われたとおりに綿棒で軟膏を塗る。

何度見てもグロテスクだが、患部からの出血は3日程で終わった。

締め付ける下着はやめた方がよいとの助言を頂いたので、Tバックもはいておらず、タイトなスキニージーンズも手術以降は着用していない。

完治したらまた履きたいところだ。

次回の経過観察にまた報告したいと思う。

バルトリン腺のう胞を摘出してみた②

初のレーザー手術

レーザー手術自体は、麻酔の痛み以外には特に感じることはなかった。執刀された先生曰く、歯科治療の麻酔と同程度のものだそうだ。麻酔後は痛みはなく、陰部に何か触るものがあるな、という程度だ。

足を広げて股間を開いたカエル体勢のまま、天井をしばらく見ていたら手術は終わったと告げられた。先生の顔の高さまで上がっていた椅子が下げられ、掛けていたバスタオルを外した。

椅子から降り、立ち上がり、座っていた椅子に何気なく目をやると、椅子に取り付けられていた白いシートに鮮やかな血しぶきが飛んでいた。

自分の血しぶきを見て、手術をしたのだと実感した。相変わらず股間に痛みは無いが、バルトリン腺の腫れとも違う違和感があった。

執刀医からは術後の経過を見る為、翌日来院するように言われた。

合理的な支払・予約

待合室に戻り、会計を待った。支払の際は、患者に割り当てられた番号が待合室の液晶画面に表示され、自動精算機にてクレジットカードで支払った。

支払後、翌日来るように言われているので、次回の予約をしなければならないのであるが、こちらも患者自らが受付のコンピューターまたは自分のスマホやPCで行うという合理性であった。

手術後の治療薬

支払後は受付カウンターの美人受付嬢から薬を受け取り、用法について説明を受けた。

5種類の薬のうち、3つが内服の錠剤で、1つが膣内に押し込む錠剤、1つが軟膏だ。

主に術後の傷口を治癒させる為の薬であった。

処方された薬は以下。

ロキソポロフェンNa錠60mg:痛みや炎症を抑える(内服錠/毎食後、一日3回)

レバミピド錠100mg:胃の粘膜を保護、粘膜の修復(内服錠/毎食後、一日3回)

レボフロキサシン錠500mg:細菌による感染症の治療(内服錠/朝食後、一日1回)

ゲンタシン軟膏0.1%1mg:細菌による感染症の治療(軟膏/一日2回、朝晩)

クロラムフェニコール膣錠100mg:細菌による感染症の治療(膣内に挿入する錠剤/一日1回、就寝前)

飲み薬については何の疑問も持たずに内服できるが、問題は軟膏と膣内へ挿入する錠剤である。

③へ続く