マッチングアプリを利用してみた⑤

結局、出会えたのか?

結論から言おう。

出会えたと言えば、出会えた。

それは、単に、「実際に出会うことが出来たが、恋愛には至らなかった」ということだ。

それについては追々説明したいと思う。

正直でいても、やはり精神は疲弊する

私は、自らの職業を偽りなく開示した。

後ろめたさは無い。しかし、やはり精神が疲弊していくのである。

知らない相手に対してのよくわからない気遣いを織り交ぜつつ、メッセージを作成する。

求職中の身の上を心配してくれるようなメッセージも頂いた。

中には、「婚活サイトで就活っすか」というようなメッセージも頂き、そりゃ、そう思うよな、と納得してしまった。

コロナ自粛の影響とはいえ、仕事はおろか、面接の日程さえも延期や保留となる心細い日々が続いていたところで、見ず知らずの男性から励ましのメッセージを頂き、それはもうありがたいという感謝しかない。

それでもだ。

私は登録4日程で疲れ切ってしまった。

そんなわけで2名とラインのIDを交換し、退会と相成った。

ラインIDを交換した2名であるが、1名は都内在住の男性で、もう1名は自称米軍基地に勤める医師であった。(この後、これは嘘であることが判明)

このラインID交換により、中々芳ばしい体験をすることができたのは、収穫であった。(と思うことにする)

⑥に続く

マッチングアプリを利用してみた④

無職女は需要があるのか?

2度目のマッチングアプリのプロフィールには、自分の身の上が求職中であると明示した。

私は自分の正直さに清々しさを覚え、悦に入っていた。

反面、流石に無職の女に興味のある男性などそうそういないだろうと思っていた。

しかしである。

男性からのメッセージが1通、また1通と届くではないか。

ありがたいことに50歳を目前とした無職の女でもマッチングアプリ界においては、需要がゼロでは無いことがわかった。

はじめは「お前ら、大丈夫か?」「気は確かか?」とパソコンに向かって一々ツッコんでいたが、意外な程メッセージが届くため姿勢を正し、ありがたく返信メッセージを送ることにした。

続かないメッセージのラリー

返信メッセージを作成している最中でも新しいメッセージが届くのに少々面食らったが、ひとまず興味を持ってくれた事への感謝を各メッセージに対して返信した。

こうしてメッセージのラリーが始まったのであるが、知らない人とメッセージの往復を続けるのはそれほど容易な事では無いと気づいた。

タメ口問題

まずは、見ず知らずの相手に対してタメ口でメッセージを送ってくる方々に面食らった。

そのフランクさ、アメリカ生活が長いのか!? などとツッコみつつ、こちらからは丁重な当たり障りの無い丁寧語で返す。

その返信にもやはりタメ口なのだ。

このような方と私の価値観は基本的な所で異なるような気もし、返信する気も失せてしまい、見なかったこと、いわゆる「既読スルー」として放置することになった。

日記風のメッセージ問題

夕食は自宅近くのスーパーでのり弁を買って食べてお腹いっぱい☆だの、今日は自転車で通勤しました☆だの、聞いても無い事を詳細に報告してくる方もいた。

既読感がある内容だと思っていたら、芸能人のどうでもよい日常が綴られたクソ面白くないブログそっくりであった。

もしかしたら、あの方々は芸能人であったのかもしれない。

このようなメッセージも読んで脱力してしまい、既読スルーすることになった。

初っ端からラインのID問題

挨拶程度のメッセージにも関わらず、聞いてもいないラインIDを送ってくる男性もいた。

どんだけ自分に自信あんねん!と、驚きのあまり、関西人でも無いのに関西風のツッコみをしてしまった。

当然、このような方々も既読スルーとした。

これらの事象は一定数発生したので、おそらくマッチングアプリあるあるなのだろう。

⑤に続く

マッチングアプリを利用してみた③

精神の疲弊

男性から、プロフィール写真を見て興味を持ってもらえるということは、まんざらでもない。

しかしだ。

届いたメール全部に目を通し、返信するのは意外に時間がかかり、かつ精神的にも消耗されると感じた。

その一端は自ら作り上げた偽りの職業にあった。

退会

「小さな会社で経理や総務のアシスタント」という嘘の立場を明かしたメールに対して、当然、相手からも返信があり、私がそのような仕事をしている人という前提でのメールのラリーとなっている。

見ず知らずの相手とはいえ、嘘をつき続けるのがいたたまれなくなり、登録した翌日には結局退会してしまった。

偽りのないプロフィール

このように、嘘は精神衛生上よくないと身をもって体験した。

この経験を元に新たなマッチングアプリに登録し、無職であることを正直に明かすことにした。

求職中の身であり、経理・総務のアシスタント経験がある旨を明記し、仕事の依頼があれば喜んでという具合でプロフィールの作成をした。

パラドックス

流石に無職の女性に興味のある男性は少ないだろうと思っていたが、蓋を開けてみたところ、意外にも無職を労ってくれるありがたいメッセージが届くではないか。

その反面、無職の女のどこがいいんだ??と、届いたメッセージにツッコむという、矛盾した思いが交錯していた。

正直であることの健全性

正直であるというのは、人の美徳の一つに数えられることも多いが、正直さというのは、本人にとって精神的に健康でいられるというところにかかってくるのではないのだろうか。

そんなわけで前述のマッチングアプリで抱えていた後ろめたさは無くなった。

④に続く

マッチングアプリを利用してみた②

マッチングアプリのプロフィール

マッチングアプリのプロフィール作成は、企業へ送る履歴書作成や派遣会社登録時に入力する入力フォームとほぼ同様と考えて間違いないと思う。

この辺りが就職と結婚は似ていると言われるゆえんだなと勝手に納得する。

登録する際のメールアドレスを入力し登録するや否や、プロフィールを入力するためのURLが送られてくる。プロフィール作成はそこからだ。

履歴書と異なる点は、容姿についての項目が妙に多いという点だ。

たとえジョセリン・ウィルデンシュタイン(整形で有名なセレブ)みたいな容姿だったとしても、可愛い系と思えば可愛い系という自己申告制で容姿を決めていく手法で黙々とカテゴライズをしていく。

職業の項目にて

こうして無難なプロフィールを作りつつ、私が心ならずもついてしまった小さな嘘。

それは職業である。実は失業中の身。

見栄を張って、以前の職業「会社員」としてしまったのだ。

プロフィール公開

プロフィールを公開すると、意外な程「いいね!」をされメッセージが届いた。これは正直言って、嬉しいものであった。

就活ではどの企業も門前払いされたが、人間、どこかしらに需要があるとわかると、嬉しいものだ。

これもある種の承認欲求というやつか。

偽りの職業に苦しむ自分

ところがである。

蓮舫議員と違い、嘘をつくことに慣れてない私は、のっけから自分の嘘に苦しめられることとなる。男性側も、お相手がどのような職業か気になるのだろう。

「自分は営業部ですが、お仕事は何系ですか?」

「自分は金融系ですが、どんな会社にお勤めなんですか?」

等々が初っ端のメッセージに入っている。

仕方なく、以前の職業をあたかも現在続けているという体で返信した。

「小さな会社で、経理や総務のアシスタントをしています」と現在形で返信しては心が痛くなったのである。

また、コロナの影響でテレワーク推進されるさなか、「テレワークとなったんですか?」等々の質問も頂いた。

こうして絞り出す嘘でどんどん辛くなり、届いたメールを数日放置した後、いたたまれなくなった結果、わずか数日で退会してしまったのである。

③へ続く