新型コロナウィルスによる営業自粛制限が自粛の域を超えてきている傍ら、思い出したこと①

政府の非常事態宣言から2週間が過ぎた。

北海道の大樹町では民間の宇宙開発会社が行政からロケット打ち上げ停止の要請を受けたそうだ。大阪府は営業を自粛しないパチンコ店を公表した。私は薄気味の悪さを感じた。

この気味悪さを私は何度か経験している。

1995年・地下鉄サリン事件

最初に気が付いたのは、1995年の地下鉄サリン事件だ。新興宗教、オウム真理教が起こした同時多発テロであった。オウム真理教がこの事件を含む、多数の殺人事件に関与していた事件を、世間が震撼したし、私も恐ろしいを事件だと感じた。が、それを裁くのは裁判所であって、また、非難すべきはこれら事件に関することである。しかし、事件とは関係のないところまでむやみにバッシングを繰り返す報道に気持ち悪さを感じた。

その後、私はテレビを観ない生活を送るようになったので、平穏な生活が続いた。その間、インターネットは普及し、テレビや新聞から情報を得る必要がほとんど無くなっていった。

2005年頃、私は一時的に部屋を間借りする生活を送ることになって、再び私の日常にテレビが入り込むことになった。間借りしていた家での主な情報源がテレビであった上、私の借りていた部屋にはインターネットの接続環境が無かった。

2006年・ライブドア事件

この頃、メディアはしきりにライブドアを叩いていた。ライブドアはフジテレビの株式を持つニッポン放送を買収しようとしたり、プロ野球チームの球団買収をしようとしたり、いずれもかなわなかったものの、何かと話題になっている会社であった。

また、この会社の経営者も型破りな人物であった。スーツもネクタイもしておらず、Tシャツにジーンズを着た若い男性であった。そのような出で立ちの人物は、会社の経営の傍ら衆議院選挙に立候補し落選したりと、話題に事欠かない堀江貴文氏であった。

その後、彼はライブドア社の粉飾決算等々の罪状で有罪判決となり服役することなるが、過去の粉飾決済事件を鑑みても重い判決であったし、彼に対する報道やバッシングにも釈然としないものがあり、気味悪さを感じていた。

細木数子の出現

同時期、テレビを席巻していたのは顔の大きな年配の女性占い師、細木数子氏であった。叱り飛ばすような強い口調で相手を罵る姿に辟易した私は、テレビを見るのを諦めた。

そうしているうちに、ツイッターやらインスタグラムやらのSNSが影響力を増していった。Youtubeで動画配信サービスが一般的になっていった。

続く

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