コメディを理解できる程度の教養

 私はテレビを持ってない。しかし、幸運なことに日本で一番信頼できるテレビ番組「ゴッドタン」はネットの無料配信で観る事ができる。ちなみにここでの信頼とはただただ面白いという1点にこだわって番組が放送されているという意味だ。

 先週の土曜日は「コンビ愛確かめ選手権」というタイトルで3組のお笑いグループが登場した。お笑いグループはアイドルとおぼしき若い女の子たちの前で大喜利風のネタを披露し、彼女達にウケるかどうかを競うコーナーがあった。その中で「ガガーリンが10番目に言った言葉は?」というお題があった。しかし、彼女達の中でこのお題を理解できる者がいなかった。ガガーリンが何者であるかを知らなかったのだ。

 ガガーリンは世界最初の宇宙飛行士で、「地球は青かった」と言ったことで知られている。笑えることが少ない人生よりも、多い人生の方が楽しいと思う。ガガーリンは時事ネタではないだろう。1961年に宇宙に行った人なので、60年近く前の話だ。しかし、彼や彼の言葉を知っているかどうか、というのは一般教養であると思う。ある程度、ものを知らないと笑う事すらできないのだ。

 私は現在、趣味で落語を習っている。今日はお教室の生徒さん有志の方々による落語会を観に行ってきた。素人ながら圧巻の「時そば」をはじめとする3席で、大変面白かったのであるが、やはり理解できるには江戸時代の貨幣制度やら、時間の数え方などを知ってなければ笑いどころが難しいところだ。

 私は落語は大変面白くて知的なコメディなので、世の中にもっと広まって欲しいと思っているが、古典落語は時代背景など知ってなければ面白さを理解することは困難かもしれない。短絡的なコメディがもてはやされ、教養の欠落により落語というエンタテイメントは終焉を迎えてしまうのだろうか。

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