松尾スズキの監督作品を15年振りに観た。2004年の彼の初監督作品、「恋の門」以来だ。その間、「クワイエットルームにようこそ」などの作品も観たといえば観たが、映画館で観てないので鑑賞数にはカウントしてない。
この作品は18歳未満は観てはいけないコメディ映画だ。何故18歳未満のちびっ子が観てはならないかというと、観ても作品の面白さが理解できないからだ。というのは半分冗談で半分本当だ。下ネタ満載のコメディなのだが、下ネタを笑える知性が研鑽されるのは18歳以降だろう。
妻(中山美穂)が不倫していることをSNSを通じて知った主人公(松尾スズキ)。離婚を決意するも財産分与で資産の半分を妻に支払わなければならないと知り、資産を使い果たす為に企てた妻への復讐の顛末、というストーリーだ。家族や友人、風俗嬢を巻き込んで繰り広げられる下ネタにつぐ下ネタは圧巻であった。
週末にわざわざ松尾スズキ監督作品を劇場で観るという観客であるから、当然知的な観客しか来場していなかったため、上映中は随所で笑いが起きていた。映画館で声を出して笑う、というのはとても幸せな事だと思う。